未来の対話システムを革新するLivetoon TTS
株式会社Livetoonは、東京都中央区に本社を置く新興企業で、先日新たに日本語音声合成API「Livetoon TTS」のクローズドベータテストを開始しました。このサービスは、エンタメやビジネスなど様々な分野で利用されることを見越しており、非常に注目されています。
処理速度と精度の両立
Livetoon TTSの最大の特長は、短文をわずか120ミリ秒、長文でも760ミリ秒という高速処理を実現していることです。この処理速度に加え、エンターテインメント域で91.5%という高い読み上げ精度を持ち、ビジネス用途でも90.0%の精度を誇ります。この精度は、自社開発のアーキテクチャによるもので、日本語特有のイントネーションや発音を正確に再現します。そのため、ユーザーは「魂を揺さぶる」かのような自然で感情豊かな音声を体験することが可能です。
既に多くのユーザーに愛用されている「kaiwa」というAIキャラクターとの対話サービスでもこの音声合成技術が活用されており、好評を得ています。
クローズドベータテストの詳細
クローズドベータテストは、10月上旬までの予定で、完全招待制で実施されます。参加者には初回100,000文字分の音声生成が無料で提供される特典もあり、さらに参加者は2名まで他のユーザーを招待できる仕組みになっています。実装はRESTful APIを利用しており、数行のコードで既存のシステムに組み込むことができます。
注意点
ただし、ベータテスト中はサービスが一時的に不安定になる可能性があり、APIの仕様が予告なく変更されることもあるため、本番環境での利用は推奨されていません。周期的なメンテナンスが行われるため、利用の際はご注意ください。このような措置は、サービス品質向上を目的としています。
活用シーンの広がり
この音声合成APIは、カスタマーサポート、医療分野、教育分野、エンターテインメントなど、さまざまなシーンでの活用が期待されています。例えば、24時間365日対応の音声応答システムや、患者様への服薬指導、また個別指導AIとしての音声フィードバックが可能です。さらに、ゲームやバーチャル空間でのリアルタイムNPC対話、ポッドキャストやオーディオブックのナレーションにも適しています。
さらなる技術提供予定
Livetoonは、今後「kaiwa」アプリで使用されている技術のAPI提供も検討しており、10倍速の音声認識を可能にするSTT(Speech-to-Text)エンジンや、音声認識・言語処理・音声合成を統合したSTS(Speech-to-Speech)統合エンジンの開発も行っています。これにより、音声対話AIに必要なすべての要素を提供し、さらなる高みを目指します。
参加方法と会社情報
クローズドベータテストに参加希望の方は、指定のフォームから申し込むことができます。選考結果は順次通知されるため、気になる方はお早めに申し込みを検討してください。
会社情報としては、株式会社Livetoonは2024年3月に設立された企業で、AIに関する技術やエンターテインメントに関わるサービスの開発・提供を行っています。所在地は東京都中央区湊1-8-11の八丁堀エイトビル2階に位置しています。
関連する詳細やお問い合わせは、公式サイトまたは指定のメールアドレスにて行えます。音声合成技術の革新を体験し、新たな可能性に触れてみてはいかがでしょうか。