池田糖化工業が見出した新たな乳酸菌の可能性
広島県福山市に本社を置く池田糖化工業株式会社は、最近、同社が開発した粉末製品「ミネラクト乳酸菌」の発酵感向上効果を確かめることに成功しました。この製品は黒糖やサンゴカルシウムを植物性乳酸菌で発酵させ、自社独自の方法で粉末化されたものです。その特性が、今後の発酵食品における新たな進展を示唆しています。
発酵食品の魅力
発酵食品は、古くから人々に愛されてきた健康を支える食材です。それは、香りや風味を豊かにし、栄養価の向上や保存性を高める効果があるためです。発酵食品の美味しさの根源は、発酵によって生じる香りや味、すなわち「発酵感」にあります。この発酵感がどのように生じるかを理解することは、食品業界にとって重要なテーマです。
例えば、キムチはその好例です。キムチに含まれる野菜や調味料の乳酸菌が、原料に含まれる糖分やタンパク質を発酵させることで、特有の香りや味わいが生まれます。このような発酵過程には、乳酸やアミノ酸といった発酵産物が関与しています。
ミネラクト乳酸菌のユニークなアプローチ
「ミネラクト乳酸菌」は、他の乳酸菌商材と異なり、菌体だけでなく、黒糖やサンゴカルシウムを一緒に培養し、発酵産物を含む培養液を丸ごと粉末化しています。これにより、発酵食品同様の香りや風味が生まれることが期待されています。
本製品の発酵感に関する官能評価が行われ、キムチ風スープを用いたテストが実施されました。その結果、発酵産物を含む「ミネラクト乳酸菌」を加えたスープが特に高い評価を受けました。
官能評価の成果
官能評価の結果は、以下のようになりました。
- - 菌体のみ:3.1点
- - 発酵産物のみ:3.6点
- - ミネラクト乳酸菌(菌体+発酵産物):4.2点
この結果から、ミネラクト乳酸菌の発酵産物が発酵感を向上させ、更に菌体との相乗効果によって、その効果が大幅に増すことが分かりました。つまり、ミネラクト乳酸菌を使用することで、発酵食品全般の風味が格段に向上する可能性があるのです。
今後の展望
池田糖化工業は、ミネラクト乳酸菌の活用によって、様々な発酵食品の開発やバリエーションをさらに広げることを目指しています。健康志向が高まる現代、発酵食品による新しい食の提案は、消費者にも大きな影響を与えるでしょう。今後の研究と実用化に期待が寄せられます。
製品情報
- - 製品名:ミネラクト乳酸菌
- - 性状:粉末
- - 名称:黒糖乳酸菌発酵粉末(殺菌)
- - 菌数:1000億個/g以上
- - カルシウム含量:10%以上
- - 入目:5kg(1kg×5アルミ袋)/ケース
- - 賞味期限:製造から3年間
詳しい情報は
こちらからご確認ください。
お問い合わせ先
池田糖化工業株式会社
E-Mail:
[email protected]
この新たな発酵感を実現するミネラクト乳酸菌に注目が集まり、今後の発展に期待が高まります。