院内集会開催のお知らせ
2025年10月27日、東京都中央区の参議院会館にて、一般社団法人Onaraによる「~緊急院内集会!ACEサバイバー支援の実現に向けて~」が開催されます。子ども時代に虐待や逆境を経験した人々、いわゆるACE(逆境的小児期体験)のサバイバーたちの現実を直視し、支援策の実現を目指す集まりです。この集会は一般参加も可能です。
家庭内の見えない苦しみ
近年、メディアでは児童虐待に関する報道が増えていますが、虐待を受けてもそれを認識できない子どもたちが多く存在します。特に、「〇〇ちゃんのため」という言葉の裏に、子どもに過剰な期待を寄せる教育虐待は、見過ごされがちです。その影響で、心に深い傷を負い、その後の人生に影響を与え続けることがあります。このような体験を持つ人々は、成長後に「あの時の出来事が虐待だった」と気づくことがあります。
ACEとは何か
ACE(Adverse Childhood Experience)は、子どもの頃に経験した逆境的な出来事を指し、身体的な虐待、心理的な虐待、性的虐待、ネグレクトなどが含まれます。最近の研究によれば、これらの逆境体験は心身に深刻な健康リスクをもたらすことが知られています。一般社団法人Onaraが2023年に行ったアンケートによると、約91.1%の参加者が自殺念慮を抱いていると回答しました。
集会の目的
この度の集会では、ACEサバイバーの現状を広く国会議員や関連機関に伝え、孤立感や自死リスクへの対策について議論することが目指されています。特に、社会的養護を受けていない被害者への支援制度が依然として整備されていない現状を踏まえると、政策課題としての重要性はますます高まっています。参加者は、政府関係者や支援団体の関係者、一般の人々を含む約100名を目指しています。
専門家からの講演
集会内では、様々な専門家の講演が予定されています。大阪大学の三谷はるよ氏がACEのリスクとその影響について解説し、兵庫県立尼崎総合医療センターの毎原敏郎氏が、ACEを持つ若者や成人との接し方やトラウマインフォームドケアの重要性について話します。さらに、ACEサバイバー自身からの声も紹介され、実際の体験に基づく政策提言がされる予定です。
参加方法
参加を希望される方は、一般向けに1,000円の資料代が必要です。また、オンライン参加も可能ですので、どなたでも気軽に参加できます。こちらの
リンクから申込が可能です。各講演に対する事前質問も受け付けており、多くの意見を集約して次の支援策に活かす考えです。
まとめ
児童虐待は私たちの社会全体に影響を及ぼします。これを受けて、Onaraは児童虐待の問題に関心を持ち、具体的な支援策の実現を目指して活動しています。集会がACEサバイバー支援の第一歩となることを願い、多くの方の参加を期待しています。