2024年、干支「木の辰」の年に屋久杉の魅力を伝える新プロジェクト

2024年に向けた屋久杉プロジェクトの発表

2024年、干支「木の辰（龍）」の年が近づく中、特別なプロジェクトが始まります。このプロジェクトでは、樹齢2000年（推定）の世界遺産「屋久杉」に触れる機会を提供し、健康と幸せを祈願します。屋久杉工房による「世界遺産に触れる」取り組みがその中心です。

屋久杉工房の取り組み

東京都杉並区に位置する屋久杉工房は、2019年に屋久杉の伐採と競りが全面禁止となる中、屋久杉の価値を多くの人に伝えるために新しいプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、屋久杉の魅力を広めながら、次世代に遺産を残すことを目指しています。

屋久杉とは、樹齢が1000年を超えるスギの木で、昔から「厄過ぎ」として崇められる存在です。「長寿」や「繁栄」の象徴として、特に多くの人々に支持されてきました。屋久杉は1993年に世界遺産に認定され、その後は入手困難な貴重な資源に位置づけられています。

文化の喪失と屋久杉の未来

日本の伝統文化や価値が失われつつある現代、屋久杉もその影響を受けています。特に、屋久杉工芸は高齢化が進み、事業継続の危機を迎えています。このため、新たな支援者となる若手クリエイターや屋久杉の愛好家が集まり、プロジェクトが始動しました。

プロジェクトの概要

屋久杉プロジェクトでは、企業イベントや展示会を通じて屋久杉龍を提供し、企業のブランディングや社会貢献を支援します。これにより、屋久杉の美しさやその価値を広めるだけでなく、サステナビリティをテーマにした企業活動に寄与することができます。

また、屋久杉工芸の展示やクラウドファンディングに挑戦することで、日本の文化遺産としての屋久杉の魅力を多くの人に知ってもらうことを目指しています。この取り組みは、文化と自然を大切にする企業様との連携が欠かせません。

屋久杉龍の魅力

屋久杉に関して特に注目されるのが、「屋久杉龍」と呼ばれる大きな屋久杉です。この木は樹齢2000年に及び、特別な縁起の形を持っています。2024年の干支「木の辰」にちなんで、多くの人々に直接触れてもらい、そのパワーを感じてもらいたいと考えています。

智田氏は、この屋久杉には触ることで光る特性があると言います。屋久杉は普通の杉の6倍以上の樹脂を含み、手触りを良くすることで一層の艶を増すため、触れることがその魅力を育てるポイントです。このようにして、屋久杉を「さわれる世界遺産」として広め、自然と文化の力を未来へつないでいきたいのです。