墨田区すみだ北斎美術館でMR技術を活用した革新的観光体験
2024年11月28日より、墨田区にあるすみだ北斎美術館で、株式会社GATARIが開発したMR(複合現実)技術を活用した観光DXソリューション「イマーシブガイド」の実証実験が開始されました。このイマーシブガイドは、美術館の展示空間を、没入型のエンターテインメント空間に変貌させる画期的な試みです。
葛飾北斎の世界を体感する、新たな鑑賞スタイル
本実証実験では、来場者はスマートデバイスを通して、美術館の展示室に配置されたデジタルコンテンツを体験できます。音声ガイドによって、葛飾北斎の代表作や生涯、作品にまつわるエピソードなどを、臨場感あふれる演出で知ることができます。日本語と英語に対応しており、国内外の観光客がより深く北斎の世界を理解し、楽しむことができます。
美術館のDX化を推進する「Auris」プラットフォーム
イマーシブガイドは、GATARIが開発したMRプラットフォーム「Auris」をベースに構築されています。「Auris」は、施設の3Dスキャンデータを用いた位置推定技術により、特別な設備工事なしで導入できる点が特徴です。既存の施設に容易に導入できるため、文化財の保存と活用を両立しながら、デジタル技術による新たな付加価値を創出します。
墨田区の支援による社会実装への取り組み
本プロジェクトは、墨田区産業振興課が実施する「墨田区プロトタイプ実証実験支援事業」の一環として行われています。SDGs未来都市にも選定されている墨田区は、地域活性化のため、先進的な技術を持つ企業と連携した実証実験を積極的に推進しています。GATARIは、墨田区の支援を受け、すみだ北斎美術館における実証実験を通して、MR技術の社会実装を目指しています。
多言語対応と効率的な美術館運営
イマーシブガイドは、日本語と英語に対応しており、外国人観光客にも魅力的な体験を提供します。プロの声優による高品質な音声ガイドは、作品への理解を深め、より感動的な鑑賞体験を演出します。デジタル技術を活用することで、人手による作業を削減し、美術館の効率的な運営にも貢献します。
今後の展望
実証実験期間中は、来場者へのアンケート調査などを実施し、イマーシブガイドの有効性を検証します。GATARIは、本実証実験の結果を踏まえ、MR技術を活用した観光DXソリューションのさらなる発展と、文化財施設の高付加価値化、生産性向上に貢献していきます。
イベント概要
日程: 2024年11月28日(木)~12月13日(金)※毎週月曜休館
会場: すみだ北斎美術館 4階展望ラウンジ、常設展プラス(東京都墨田区亀沢2丁目7-2)
受付時間: 11:00/12:00/13:00/14:00/15:00 ※事前予約制
所要時間: 約30分
体験人数: 1時間帯あたり2名まで
予約ページ: https://peatix.com/group/12084926
言語: 日本語/英語
主催: 墨田区
協力: すみだ北斎美術館
運営: 株式会社GATARI
この機会に、新しい技術を用いた、没入感あふれる美術館体験をぜひお楽しみください。