NAVEX、日本への進出を果たす
ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)分野で世界的に認知されているNAVEXが、2025年12月に日本支社を設立することを発表しました。この新たな拠点は、AIを駆使した統合GRCプラットフォーム「NAVEX One」を中心に、日本企業向けのリスクマネジメントソリューションを提供し、国内のガバナンス体制を強化することを目的としています。
グローバルリーダーとしての実績
NAVEXは2012年に設立されて以来、世界中の13,000社を超える企業に対してガバナンスとコンプライアンスの支援を行ってきました。その成功の秘訣は、AIやデータ分析を駆使して企業全体のリスクを管理できる環境を整えることにあります。今回の日本進出は、インド・バンガロールでのグローバル・ケイパビリティ・センター(GCC)の開設や、事業責任者の三ツ谷直晃氏の招聘を経ての流れに位置づけられています。
日本市場のニーズに応えるGRCソリューション
日本におけるコンプライアンスの重要性が高まる中、改正公益通報者保護法やAIの利用に関する議論が進んでいます。このような背景の中、NAVEXは最新のレポートを通じて、日本企業の約47%がホットラインを設置しているものの、AIの意思決定にコンプライアンス部門が積極的に関与しているのは38%に過ぎないことを指摘しています。これに対してNAVEXは、日本語対応や現地サポートを強化し、企業の実情に合致したソリューションを展開していきます。
AIを活用した効率化
新設されるNAVEX Japanでは、日本市場に特化した製品の販売・導入支援を行います。三ツ谷直晃氏は、ハイテク業界で25年の経験を持ち、実務に基づいたGRCの実装を推進します。同氏は「NAVEXの設立は日本企業にとって大きな意味を持つ」と強調しており、倫理性や透明性を重視した経営のニーズに応えることを明言しています。AIによる自動化やデータ分析を通じて、従来の属人的なコンプライアンス対応から、より効果的で戦略的な運用へとシフトする手助けを行うことになります。
NAVEXの主要ソリューション
NAVEXが提供するソリューションの中でも特に注目すべき機能が「NAVEX One」です。これは、さまざまなリスクを一括管理できる統合プラットフォームです。具体的な機能としては以下が含まれます:
- - NAVEX One Whistleblowing & Incident Management:匿名での通報、インシデントの管理が可能です。
- - NAVEX One Policy & Procedure Management:コンプライアンス運用を標準化し、手続きを効率化します。
- - NAVEX One Ethics & Compliance Training:さまざまなテーマに基づく研修プログラムを提供し、倫理観を向上させます。
- - NAVEX One Third-Party Screening & Monitoring:取引先のリスクをモニタリングし、透明性の確保を支援します。
- - NAVEX One Disclosure Management:利益相反や贈答などの開示に関する管理機能を提供します。
これらの機能は、「NAVEX One」上で統合的に運用可能であり、AIによるリスクトレンド分析やインサイトレポートなど、さらに付加価値の高いサービスを実現します。
国家間の信頼を築く未来
NAVEXは、Fortune 100や500企業の75%を含む多くの組織から信頼を得ている実績があります。今回の日本市場への進出は、企業の持続可能性や透明性に対する取り組みを強化する重要な一歩と言えるでしょう。 NAVEXはガバナンス・リスク・コンプライアンスの未来を共に築くパートナーとして、日本企業と協力し合いながら、その成長を支援していく所存です。