2025年大阪・関西万博でのDAOを活用した地域活性化の試み
2025年に開催される大阪・関西万博において、地域の活性化を目指す興味深いプロジェクトが行われました。株式会社あるやうむが主催するブースでは、DAO(分散型自律組織)やNFT(非代替性トークン)を通じた地方創生に取り組む地域おこし協力隊のメンバーが集まり、来場者との対話を展開しました。これにより、さまざまな地域の活性化のアイデアが交わされ、互いの理解を深める場となりました。
あるやうむのブースの魅力
10月3日から7日の期間中、EXPOメッセ「WASSE」で行われた体験型展示『未来航路 ‑20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅‑』。この展示は、各地の地域おこし協力隊が自治体の課題に取り組む様子や、地域発のデジタルコミュニティの活動を紹介する場として設計されていました。あるやうむのブースでは、14名のDAOマネージャーがそれぞれの地域をパネルで紹介し、活動内容を来場者に伝えました。来場者は、パネルに設置されたQRコードを通じて直接地域のDAOにアクセスできる仕組みも用意されており、デジタルコミュニティの魅力を体感しました。
地域おこし協力隊との交流
会期中には、約25,000名の来場者がブースを訪れ、地域おこし協力隊人人と直接会話する機会を持ちました。例えば、香川県琴平町のDAOマネージャー「あっきー」さんは、地元の「讃岐おでん」プロジェクトや「AI観光ガイド作成」について説明しました。来場者との会話を通じて「他の地域でも同様の取り組みが行われています」とコミュニケーションが生まれ、地域の魅力や課題に対する理解が深まりました。
あっきーさんは、「物理的な距離を越えて地域外の人も自分事として参加できる、DAOの可能性を万博で再確認した」と感想を述べていました。このような交流は、地域を越えた連携を実感することができる貴重な経験となりました。
地域のヒマワリ衣装で参加した「にしけん」さん
富山県舟橋村のDAOマネージャー「にしけん」さんは、地域のイベントで使用されるヒマワリの衣装を着用して参加し、多くの反響を受けました。「今日は、地域について一緒に考えてくれる方や、出会ったその場でDiscordに参加する方もいて、万博を通じた仲間づくりに感激しました」と語り、オンラインでのコミュニティ力や新たなつながりの可能性を強く感じられました。
鳥取県の「たくみ」さんの思い
鳥取県鳥取市佐治地域のDAOマネージャー「たくみ」さんも来場者との交流を通じて手応えを感じたとのこと。オンラインでの出会いを一期一会と捉え、その先に広がる未来を思描きながら対応したそうです。「佐治の名前を初めて知った来場者の目の輝きが忘れられない。 このつながりが地域の希望になると信じています」と、ポジティブなメッセージを発信していました。
未来航路のコンセプト
『未来航路』は、日本の中小企業が社会課題の解決に挑む姿勢を、航海者に例えて表現した体験型の展示です。企業の持つ強みや製品の価値を通じて、来場者に中小企業のイノベーションを「体感」してもらうことを目的としています。あるやうむはこの中で「包摂的なアイデア」を展開する企業として紹介され、地域の魅力をNFT技術を通じて最大化する取り組みが行われました。
あるやうむの企業概要
株式会社あるやうむは、地方創生と地域の活性化を目的に様々なサービスを提供するスタートアップ企業です。ふるさと納税におけるNFTを活用した返礼品提案や、DAOの運営を通じて地域に新たな財源を生み出す仕組みを築いています。アラビア語で「今日」を意味する社名の通り、自治体や地域がこれからの挑戦を応援され続ける地域づくりをサポートしています。
大阪・関西万博でのあるやうむの取り組みは、地域活性化における新たな発展につながる期待が持たれています。