金融庁が公開するデータ分析資料「FSA Analytical Notes」：金融行政の進化をデータで可視化する

金融庁は、データ分析力を強化し、金融行政のさらなる進化を目指しています。その取り組みの一環として公開されている「FSA Analytical Notes」は、金融庁が実施したデータ分析の結果をまとめた資料です。

「FSA Analytical Notes」では、金融庁が実施した様々なデータ分析の結果が公開されています。最新の分析結果として、2024年7月版では、地方銀行における不動産業向け貸出とその債務者区分の動向に関する分析、企業間取引ネットワーク分析、労働状況の変化を踏まえた人材不足倒産に関する分析などが公開されています。

2024年3月版では、新型コロナ拡大下における信用保証制度を用いた借入企業に関する分析や、金融機関による経営相談・支援機能の発揮状況に係る分析などが掲載されています。

さらに、2023年6月版では、足元の企業財務の動向、銀行融資の信用リスクに関する分析、気候関連リスクに関する分析などが公開されています。

「FSA Analytical Notes」は、金融行政の進化をデータで可視化する重要な資料と言えます。金融機関や企業だけでなく、一般の投資家や経済関係者にとっても、金融市場や経済状況を理解する上で貴重な情報源となるでしょう。

金融庁は今後も、データ分析力の向上及びデータ整備の取組みを進めていくとしています。今後の「FSA Analytical Notes」にも注目していきたいところです。