商業施設向けAI売上管理「Zero」がGROWTH VERSEに事業譲渡へ
2024年11月1日、WED株式会社が商業施設向けの売上管理AI SaaS「Zero」を株式会社GROWTH VERSEに譲渡することが発表されました。この譲渡は、業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることが期待されています。
商業施設向けAIプロダクト「Zero」について
「Zero」は商業施設の売上管理を効率化するために開発されたSaaSプロダクトで、テナント向けの売上報告アプリと管理者向けの精査アプリを提供しています。従来の紙媒体での運用が抱える課題を解決し、業務プロセスを電子化することで、時間と工数を大幅に削減しています。アプリのユーザーインターフェースは誰でも使いやすいように設計されており、非熟練者でも簡単に操作可能です。
この技術は2021年の提供開始からわずか3年で、全国の大手デベロッパー約15,000店舗に導入されており、日々多くの企業で活用されています。AIを活用した売上データの収集と分析により、経営に不可欠な情報を迅速に得られるため、商業施設の利益向上にも貢献しています。
事業譲渡の背景
譲渡の背景にはWED社が開発したレシート買取アプリ「ONE」の成功があります。このアプリは2018年にリリースされ、累計600万人以上に利用されており、10億枚以上のレシートを買取っています。この成功により培ったOCR技術とクラウド技術を活かして「Zero」は成長しました。
最近、GROWTH VERSEは大規模商業施設向けの人流分析AI SaaS「ミセシル」を譲受し、デベロッパー業界のDXを進めるための強力なパートナーシップを形成しています。この観点から、「Zero」はGROWTH VERSEに譲渡することがより適切であると判断されたのです。
WEDのコメント
WED株式会社は取締役の新井氏を通じて、「Zero」の譲渡にあたり、GROWTH VERSEとのシナジー効果に期待を寄せています。また、今後はレシート買取アプリ「ONE」に経営リソースを集中し、さらなる成長を目指す方針です。
事業責任者の元木氏も、GROWTH VERSEとの協力を通じて「Zero」のさらなる進化を楽しみにしていると述べています。新しい環境での成長を期する中、業界が抱える根本的な課題の解決を目指しています。
GROWTH VERSEの展望
一方、GROWTH VERSEの南野CEOは、「Zero」は商業施設のDXに大いに貢献するプロダクトであると評価しています。今後、自社のAI技術と融合し、さらなるイノベーションを生み出すことで業界全体のデジタル化を推進していく方針です。
この譲渡は、AI技術がどのように商業施設の効率化に寄与するかを示す一例となるでしょう。今後の「Zero」の進展に注目が集まります。
会社情報
所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷 4-14-4
URL:
wed.company
所在地: 東京都豊島区東池袋 2-60-3
URL:
growth-verse.ai
今後の業界の動向にも目が離せません。