男性と生理の新しい関係
2025-09-01 08:28:21

男性も生理に目を向ける時代到来!富士宮での新たな試み

男性が生理問題に関与する理由



日本ではまだまだ生理に関する話題はタブー視されている部分がありますが、静岡県富士宮市で新たに始まった一般社団法人ヘルプフルのプロジェクトを通じて、その固定観念を変えていこうとする動きが生まれています。このプロジェクトは、富士宮市内の小中学校で生理用品を無料で配布するためのクラウドファンディングを9月1日から開始しました。この取り組みは生理について認知度を高め、特に「生理の貧困」に困っている子どもたちを支援することを目的としています。

生理の貧困とは何か



「生理の貧困」とは、経済的な理由から生理用品を購入できない状態や、十分な知識やケアを受けられない環境のことを指します。実はこの問題は海外だけでなく、日本国内でも非常に深刻です。国際NGOプラン・インターナショナルの調査によると、15~24歳の女性のうち約35.9%が生理用品の購入に対してためらいや困難を感じているとのこと。すなわち、日本の女性の約3人に1人が、生理の貧困に直面しているのです。

地方の取り組みと新たな挑戦



各地では少しずつこうした課題に対する取り組みが広がっています。たとえば、兵庫県明石市の市立学校では女子トイレに生理用品を常備するなどの支援が行われていますが、それでも実際に問題解決につながる動きはまだ限られています。特に富士宮市では、認知度が低く、この問題に対する対策が後れをとっているのが現状です。

ヘルプフルは、単なる生理用品の配布だけでなく、心理的なハードルを低くすることも重視しています。トイレ内で自然に生理用品を受け取れる仕組みを整えることで、利用する学生たちが安心して利用できる環境を提供します。たとえば、岡山県の生徒たちが実施した「岡山生理革命委員会」の取り組みでは、トイレに設置された生理用品が利用されており、95%の学生が「設置してほしい」と答えた実績があります。

男性が生理に関わる重要性



このプロジェクトの代表を務める深澤健人氏は、生理に関する意識の向上を男性から発信する意義を感じています。実際、清掃業界で生理の貧困という言葉に触れた際、誰もが経験する自然な生理現象についてもっと多くの人に知ってもらい、支援できる社会を作るために行動を起こしました。深澤氏は、「男性が生理について話すことは、決して禁じられていることではありません。むしろ、オープンに語り合い、支え合える社会を築いていくためには、男性の視点が重要です」と語ります。彼の目的は、急な生理に困らない学校を作り、「辛いことを言える社会」を広めることです。これにより、より多くの人が生理についての知識を得ることで、より良い環境が整うことを目指しています。

クラウドファンディングの詳細



今回のプロジェクトは、2025年9月1日から30日まで行われ、目標金額は50万円です。支援方法も多様で、クレジットカードやPayPayなどが利用できます。プロジェクトの詳細はこちらを参照してください。また、運営団体ヘルプフルは、生理用品の供給に加えて、生理に関する正しい知識の提供や地域の企業との連携も進めています。

このように、富士宮での取り組みは「生理」を身近な話題にし、社会全体で問題解決を目指す道を開くものです。男性も積極的に関与することで、より多くの人が生理に関する理解を深め、さらなる支援が広がることを願うばかりです。


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会社情報

会社名
一般社団法人ヘルプフル
住所
静岡県富士宮市上稲子3824-1
電話番号

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