茨城県境町が全国初、ドローンを用いた防犯対策の実証実験を開始

茨城県境町が挑む防犯の新時代

茨城県の境町では、全国で初めてのドローンを利用した防犯対策の実証実験が行われることになりました。これは、闇バイトや強盗などの犯罪を防ぎ、地域の安全を守るための画期的な試みです。実証実験は、令和7年3月31日から4月1日までの期間にかけて行われます。

新たなる取り組みの背景

近年、特殊詐欺や強盗事件が激増しており、地域住民にとっては安心して暮らせる環境が求められています。特に、闇バイトと呼ばれる犯罪は深刻な社会問題となっており、これを抑止するための新たな対策が求められています。そこで、茨城県境町は、ドローンを活用した取り組みを開始することにしました。

包括連携協定の締結

このプロジェクトの実現には、茨城県境町とドローン関連の上場企業である株式会社ＡＣＳＬとの包括連携協定が関与しています。令和7年3月24日、両者は公式に協定を締結し、地域の社会課題に取り組む姿勢を明確にしました。特に、認知症患者の徘徊防止や不法投棄の対策も視野に入れた幅広い取り組みが行われる予定です。

ドローン実証実験の概要

ドローンによる実証実験は、以下の日時と場所で実施されます。

- 日時: 令和7年3月31日（月曜日）午後10時から、及び4月1日（火曜日）午前1時から
- 場所: 境町ドローンラボ・ドローンフィールド（境町塚崎1988-1）

この実験では、ドローンが実際に飛行し、防犯や見守りの役割を果たす様子が確認されます。これにより、地域住民の安全を向上させるだけでなく、ドローン技術の実用性も検証される予定です。

目指す未来

この取り組みの狙いは、単に境町の防犯対策を強化するだけにとどまりません。境町がこのモデルを全国に発信し、他の地域でも同様の取り組みが行われるよう流れを作り出すことを目指しています。地域での人手不足を解消し、さらには住み続けたくなる町を実現するため、中長期的な視点での成果も期待されています。

ACSLの紹介

株式会社ＡＣＳＬは、産業用ドローンの開発・提供に特化した企業です。地元の技術を活かし、安価で信頼性の高いドローンを世に送り出しています。特に、AIを活用した画像処理やエッジコンピューティング技術を搭載することで、効果的な対応を可能にしています。具体的には、インフラ点検や物流、防災など、多岐にわたる分野でその技術が使用されています。