鹿島環境エンジニアリングとTapyrusが廃棄物管理で新たな時代を切り開く
鹿島環境エンジニアリング株式会社(本社:東京都港区、社長:新川隆夫)は、株式会社chaintope(本社:福岡県飯塚市、CEO:正田英樹)が提供するブロックチェーン技術「Tapyrus(タピルス)」を活用した新しい廃棄物トレーサビリティシステムを導入します。このシステムは、2025年11月からの提供開始が予定されており、廃棄物の再資源化プロセスを記録する機能を持ち、その履歴を証明することが可能です。
システムの利点
本システムは、廃棄物の透明性を確保し、メーカーがその発生元まで遡ることができる情報を提供します。これにより、企業は廃棄物の管理がより効率的になり、環境への配慮が促進されることが期待されています。
1. KENET®との統合
既存の電子マニフェストASPサービス「KENET®」を基盤とし、一般廃棄物や工程端材などにも対応します。この拡張により、廃棄物全般のトレーサビリティが実現され、より広範なサポートを提供します。
2. ブロックチェーン技術の活用
Tapyrusプラットフォームを利用することで、高速かつ信頼性の高いデータ記録が可能です。これは、サプライチェーン全体のデータ管理を効率化し、記録の透明性を高めます。
3. 環境負荷の可視化
廃棄物回収から再資源化までのカーボンフットプリント(CFP)を記録できるため、企業は環境負荷を見える化することができます。
4. 品質保証への対応
新たな品質保証規格「IEC/ISO82474」にも対応し、企業が求める基準を満たす記録が可能になります。
今後の展開
このシステムは、鹿島環境エンジニアリングから排出事業者、中間処理業者、リサイクル企業、再生原料の購入者に対してトレーサビリティ情報やCFP、品質保証データを提供します。すでに複数の企業と試行運用を行っており、早期の普及が期待されます。
まとめ
鹿島環境エンジニアリングとTapyrusの協力により、廃棄物管理の新たな標準が生まれつつあります。このシステムが環境への配慮を促進すると同時に、企業が持続可能なビジネスモデルを構築する手助けとなることでしょう。未来の廃棄物管理における革新を私たちは目の当たりにしています。