NTTコムウェア、世界初の開発用クラウド「DevaaS Anthem」提供開始
NTTコムウェア株式会社は2025年5月、Red Hatの最新テクノロジーであるOpenStack Services on OpenShiftを搭載した新しい開発用クラウドサービス「DevaaS Anthem」を世界に先駆けて提供することを発表しました。このサービスは企業のITシステム開発環境の運用効率を向上させ、外部環境に依存しない安定した基盤を提供することを目指しています。
DevaaSは、過去20年以上にわたりNTTコムウェアが蓄積してきたオープンソースソフトウェアの技術を活用し、完全内製で開発されました。それにより、システム開発者は複雑なインフラ設定の作業から解放され、アプリケーション開発に集中できる環境が整いました。
新しい開発用クラウドの特徴
「DevaaS Anthem」では、開発プロジェクトに必要な基盤要件に柔軟に対応するため、最新の技術に基づいたアーキテクチャが採用されています。これにより、開発環境での可用性とセキュリティを強化し、TCOを削減しながら高品質なシステム開発を支えています。最新の技術導入の加速により、企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートすることが期待されています。
ユーザーフレンドリーなインターフェース
DevaaSの利点の一つは、ユーザビリティを重視したセルフサービスインターフェースです。このインターフェースにより、技術的な背景がなくてもシステム開発者がインフラを迅速に構築することが可能となり、開発チームは統一された環境で作業を進めることができるのです。また、秘匿性の高いソースコードの安全な管理についても、マネジメントによる統制機能が強化されています。
2021年からはサービス提供をNTTグループ各社にも拡大しており、「統合開発クラウド」や「DevaaS Regalia」との連携ともに、既に24,000台の仮想マシンを運用するに至っています。
新機能でダウンタイムを最小限に
「DevaaS Anthem」ではダウンタイムの最小化が図られており、従来の何時間にもわたるデプロイ作業が数分で済むように改善されています。これにより、システム開発がスムーズに行える環境が整うことになります。また、現在の技術要求に合わせたハードウェア機能へのエミュレーションも新たにサポートし、開発者にとって最適な環境を提供します。
セキュリティの強化
さらに、通信テナンシーやデータの暗号化により、情報が内外部から安全に保護されています。監査機能を強化し、内部アクティビティを記録・追跡することでトレーサビリティを確保し、システム管理者は安心して運用が行える環境を手に入れることができます。
今後の展望
「DevaaS Anthem」では、AIサービスなど様々な開発効率化ツールとの統合を推進し、さらなる開発技術者の利便性向上を目指します。変化し続ける開発現場のニーズに柔軟に対応しながら、頼りがいのあるシステム開発用クラウドサービスを提供していく方針です。特にゼロトラストセキュリティの概念に基づくサービスとの統合推進が進められています。
まとめ
この新サービスは、システム開発における効率性を向上させるだけでなく、セキュリティも強化されています。今後の展開が非常に楽しみです。
【サービス開始日】2025年5月20日
【料金】ご利用環境や導入規模に応じて異なります。詳細はお問い合わせください。