東京で開催されたこの特別な野球観戦イベントは、企業の社会貢献活動「O-EN HOUSE PROJECT」の一環として行われました。このプロジェクトは、株式会社オープンハウスグループの積極的な社会貢献の姿勢を表すものです。2025年8月、東京ヤクルトスワローズと対戦する読売ジャイアンツの試合において、視覚に不安を抱える子どもたちを対象に、視覚を補助する最新テクノロジーを利用した観戦体験を提供しました。
当日は、東京都が運営するオンラインマッチングプラットフォーム「TEAM BEYOND パラコネクト」における初の実践例として、株式会社QDレーザと協力し、視覚支援機器「RETISSA ON HAND」を使用した観戦が実現しました。この機器は、オートフォーカス機能を搭載したカメラで映像を取得し、網膜に投影することで、子どもたちが試合の詳細をより鮮明に見ることができる仕組みです。
参加したのは、見えにくさを感じる小学生4人とその保護者。彼らは、明治神宮野球場の特別席から、プロ野球の熱戦を体感しました。先天性の視覚障害を持つ中島さんは、普段はテレビ観戦のみでしたが、この日は試合を直に見ることができ、大きな感動を覚えたと語りました。「選手や背番号がよく見えて、単眼鏡よりもはっきりしています」と笑顔で話してくれました。保護者からも、「子どもが見える喜びを感じ、もっとアクティブに楽しむようになる」との感想が多く寄せられ、視覚支援機器の価値が再確認されました。
観戦前には、子どもたちが試合の「スタメンキッズ」として選手たちを迎える役割も果たし、選手たちに花束を贈る感動の瞬間も。これらの体験が、子どもたちの好奇心や挑戦心を育む足がかりになればと、主催者側は真剣に思案しています。
今回の取り組みは、子どもたちが新しい体験を通じて視覚の楽しみを取り戻し、スポーツの新たな楽しみ方を知る良い機会になったと言えるでしょう。今後もこうした取り組みが続き、より多くの子どもたちが様々な体験に触れられることを期待しています。
「O-EN KIDS チャレンジ」と題されたこのプログラムは、企業の支援によって成り立っており、パラスポーツを含む様々なスポーツを体験する機会を提供しています。特に、障がいのある子どもたちに対しては、こうしたイベントを通じて、平等にスポーツを楽しむ機会を与えようとしています。
オープンハウスグループは、これからも挑戦する人々を応援する姿勢を貫き、社会と共に成長していくことを目指しています。参加した子どもたちが今回の経験を活かし、さらに豊かな未来を描いていくことを心から願っています。
O-EN KIDS チャレンジ「野球観戦会」概要
- - 主催:株式会社オープンハウスグループ
- - 協力:東京都TEAM BEYOND、株式会社QDレーザ、ICHI COMMONS株式会社、東京ヤクルトスワローズ
- - 参加者:見えにくさを感じる小学生4人と保護者
- - 参加費:無料
- - 開催日:2025年8月20日(水)
- - 場所:明治神宮野球場
- - 観戦した試合:東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ