地域密着型の脱炭素に向けた取り組み
株式会社NEXYZ.は、東京三協信用金庫との業務提携を結び、地域の企業に向けた省エネ設備の導入支援を開始しました。この取り組みは、脱炭素社会の実現を目指しており、両社の強みを生かした新たな展開です。
業務提携の背景
1925年に創業された東京三協信用金庫(通称:さんきょう)は、新宿高田馬場を中心に12店舗を展開しており、地域経済の発展に貢献することに力を入れています。創業100周年に向けて、経営基盤をさらに強化するため、新たな本社ビルを竣工し、地域の活性化を図っています。NEXYZ.は、これまでの活動を通じて、地域の企業に省エネ設備を提供することで、カーボンニュートラルの実現に貢献しようとしています。
具体的な支援内容
NEXYZ.が提供する「ネクシーズZERO」は、初期投資をかけずに導入可能な設備支援サービスです。このプログラムは、これまでに10万件を超える導入実績があり、101社を超える金融機関と提携しています。東京三協信用金庫との提携により、地域の事業者に対してLED照明をはじめとする省エネ設備の導入支援を行い、CO₂排出削減を導き出します。
この業務提携は、地域の中小企業と強固な関係を築く東京三協信用金庫の特性を活かしつつ、両社の専門知識と経験を融合させる試みです。具体的には、導入後には実績レポートが提供され、顧客企業が環境対策を行っていることが証明されます。これにより、金融機関は自己の脱炭素化の取り組みを対外的に示す材料としても活用できます。
経済的、環境的な意義
政府は2030年までにLED照明の導入を100%にすることを目指していますが、2024年の時点で進捗率は61.7%にとどまっています。カーボンニュートラル達成のためには、より具体的な行動が必要です。地域金融機関が主導となり、企業の経営課題をリアルタイムで把握し、的確な支援を行うことが求められています。
このような時代背景の中で、NEXYZ.と東京三協信用金庫は、地域に密着したノウハウを生かして脱炭素社会を実現するための重要な役割を担っており、未来へ向けた施策として期待されています。
今後も、企業と地域との信頼関係をベースに、顧客のニーズをしっかりと捉えながら、地域経済を活性化し、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを進めていくことが期待されています。