神戸学院大学における医療法人医誠会の国際的な支援活動

医療法人医誠会と神戸学院大学の共同活動

2025年8月31日、神戸学院大学で開催された「JSUS復興支援教育成果発表会兼企業交流会」において、医療法人医誠会がウクライナの学生たちが考案した医療や福祉のプロジェクトを拝聴しました。このイベントは、ウクライナの復興に向けた取り組みを共有するための重要な機会となりました。

ウクライナ学生によるプロジェクト披露

発表では、ウクライナの学生たちが自国の復興に向けて現地での医療支援や福祉の拡充を志向するプロジェクトを紹介しました。具体的には、被災地で心身のケアを行う体制の整備や、医療従事者と地域住民の情報を結ぶシステムの導入が提案されました。また、地域支援として避難住民の学びと働く環境を整えるコミュニティづくりや、ボランティアの基盤形成に関するアイデアも示されました。これらのプロジェクトからは、若い世代の発想力と熱意が感じられました。

国際医療における医誠会の役割

医療法人医誠会は、国際医療の分野で培った知見を基に、人道支援へも積極的に取り組んでいます。特に、ウクライナの学生たちの姿勢に共感し、日本の震災から得た教訓をシェアすることで、ウクライナの未来に寄与できることを強く信じています。さらに、本発表会を通じて新たな人道支援の視点を得ることができ、今後の活動に役立てることが期待されます。

名誉領事との対話

当日は、在神戸ウクライナ名誉領事館の岡部名誉領事ともディスカッションを行い、復興支援や国際医療連携の今後について意見を交わしました。医誠会は、医療研修や見学の受け入れ、国際医療ツーリズム事業など多岐にわたる取り組みを検討中です。これにより、教育機関や地域社会と共に支援活動を継続していく姿勢を明確化しています。

医療法人医誠会の成り立ちと現在

医療法人医誠会は1979年に大阪市で設立され、全国に病院やクリニック、介護施設を展開しています。その中でも国際総合病院は46診療科を有し、1,971人の職員が在籍しています。特に、低侵襲治療や先端医療、生成AIを用いた医療DXなどに取り組み、国際基準に準拠した病院を目指しています。

また、医誠会は24時間365日体制で救急医療を提供し、高度な救急医療体制を確立しています。さまざまな患者の受け入れを行うことで、広域医療にも取り組んでいることが特徴です。