京都の家具店「enstol」と家具修理
enstol(エンストル)は、2018年11月に設立された少人数の家具店です。京都のこのショップは、しっかりとした製作の技術を持つ仲間たちによって、家具の製作と修理を行っています。ここでは、オリジナル家具からオーダーメイド家具まで手がける職人たちが、木工、椅子張り、塗装などの技術を駆使して日々作業にあたっています。
幅広い家具修理の技術
この店では、様々な家具修理が行われています。例えば、椅子やソファの座面の張り替え、クッションの補修、木製家具の凹み傷の修理、テーブル天板の塗り替えや折れた椅子の脚の接着など、家具に困ったときはとても心強い存在です。そして、時には楽器のチューバ専用ケースや木製の置物など、家具以外のアイテムも修理対象となることがあります。この多様性がenstolの魅力でもあります。
お客様のニーズに応える
お客様の修理依頼に対するニーズもまた様々です。「新品同様にしたい」「不具合を改善したい」「思い出を大切にしつつ美しくしたい」といった要望が寄せられます。例えば、祖父母から受け継がれたベビーベッドなど、親子三代で使用されている家具も存在します。捨てるのがもったいない、という想いから、修理によって家具を再生させたいという方々が多く集まります。
賢い家具選び
しかし、すべての家具が修理しやすいわけではありません。安価に購入できる家具は故障しやすく、修理コストが購入価格を上回ることもしばしばあります。デザイン優先のあまり、構造が壊れやすい家具も見受けられます。そのため、本当に「ものを大切にしたい」と考えるなら、家具選びの際には、耐久性や修理のしやすさを重視することが不可欠です。enstolでは、無垢材を用いたオリジナル家具を提供しており、修理を容易に行える構造を心がけています。
修理・リメイクの流れ
家具修理やリメイクの流れはシンプルです。まず、電話やメールで問い合わせを行い、その後、家具の実物や写真を見て確認するプロセスを踏んでお見積もりを行います。契約後は、職人が実際に工場で修理、リメイク作業を行った後、納品されます。
全国対応が可能で、送料は別途必要ですが、まずは問い合わせフォーム(
こちらから)またはお電話(0774-25-3490)での相談を受付けています。
ワークショップのご案内
また、enstolでは特別なイベントも行われます。5月25日(土)・26日(日)に、家具修理技術を活かした「ペーパーコードを編むワークショップ」を開催します。このワークショップでは、enstolオリジナルチェア「yu-no.1 chair」のペーパーコードを編む体験を通じて、一脚の椅子を完成させることができます。
講師には、ハンス・J・ウェグナーの「Yチェア」やボーエ・モーエンセンの「J39 シェーカーチェア」の張り替えを行う職人が参加しますので、本格的な技術を体験できる貴重な機会です。
完成した椅子は持ち帰ることもできるので、家具修理に興味がある方はぜひ参加を考えてみてください。事前予約が必要で、詳しい情報は公式ウェブサイト(
こちらから)でも確認できます。
enstolの理念は、ただの家具店ではなく、信頼性のある家具修理とリメイクを通じて、持続可能な社会の実現に寄与することです。ぜひ一度訪れてみて、その温かみを感じてみてはいかがでしょうか。