中央アジアの未来を担う人材育成:新たな奨学金財団の設立
2024年9月18日、京都橘大学と株式会社デジタル・ナレッジは、中央アジアにおける高等教育の発展と人材育成を目的とした「一般財団法人中央アジア高等教育奨学金財団」を設立しました。この財団は、経済的支援とキャリア支援を通じて、中央アジア出身の優秀な留学生を育成し、国際社会で活躍できる人材を輩出することを目指しています。
財団設立の背景
中央アジアは歴史と文化に富んだ地域ですが、経済的制約や地理的課題から高等教育の機会に恵まれない学生も多くいます。この現状を踏まえ、両者は、中央アジアの未来を担う人材育成に貢献するため、この奨学金財団設立に踏み切りました。財団設立には、元参議院議員の小見山幸治氏を代表理事に迎え、株式会社デジタル・ナレッジの代表取締役社長である羽賀弘明氏、学校法人京都橘学園理事長の片山傳生氏、東邦電気産業株式会社会長の佐伯希彦氏らが理事を務めます。
財団の活動内容
財団は主に以下の3つの事業を展開します。
1.
奨学金給付事業: 経済的に恵まれない優秀な学生に対し、奨学金を給付します。また、奨学金の広報活動も行います。
2.
キャリア支援事業: 留学生が日本での就職活動を円滑に進められるよう、インターンシップ受け入れ先開拓などの支援を行います。卒業後は、母国での経済・産業発展に貢献できるよう、継続的な支援体制を整えます。
3.
法人運営・管理: 寄付金の募集や財団運営に関するコンプライアンス管理など、財団の円滑な運営を担保します。
関係者のコメント
設立にあたり、関係者からは、中央アジアの学生への期待と、財団活動への決意表明がなされました。
小見山幸治氏(代表理事): 中央アジアの優秀な学生に高等教育の機会を提供できることを喜び、未来のリーダー育成への期待を述べました。
ムクシンクジャ・アブドゥラフモノフ氏(駐日ウズベキスタン共和国大使): この奨学金制度が、ウズベキスタン学生の新たな学びの機会となり、国際社会への貢献の道を拓く第一歩となると期待を寄せました。
佐伯希彦氏(理事): ウズベキスタンにおける教育発展を支え、国際社会に貢献できる人材育成への強い意志を示しました。
羽賀弘明氏(理事): デジタル・ナレッジがこれまで取り組んできたeラーニング事業やウズベキスタンの大学への出資経験を踏まえ、教育と文化交流の促進による人材育成への貢献を誓いました。
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片山傳生氏(理事): 京都橘大学が掲げる国際政策の実行の一環として、この奨学金財団を位置づけ、国際社会の発展に寄与できる人材育成への決意を述べました。
未来への展望
この奨学金財団は、単なる経済的支援にとどまりません。留学生が日本での就労経験を積み、母国へ戻って活躍できるよう、包括的な支援体制を整えています。この取り組みが、中央アジアの経済・社会発展に大きく貢献し、日本と中央アジアの友好関係強化にも繋がるものと期待されています。 財団の活動は、中央アジアの未来、ひいては国際社会全体の明るい未来を照らす灯台となるでしょう。