HeartOneポータルアプリ開発の舞台裏
顧客体験を向上させるための新たな試みとして、株式会社アイスリーデザイン(以下、アイスリーデザイン)が大和ハウスフィナンシャル(以下、大和ハウス)と共同で開発した「HeartOneポータルアプリ」の成功事例が注目を集めています。このプロジェクトは、顧客との接点を一元管理し、持続的関係の構築を目指したDX施策の一環として位置づけられています。
開発プロジェクトの背景
大和ハウスグループは様々な事業を展開しており、それに伴い顧客との接点が分散しています。そのため、情報提供が最適化されにくく、顧客一人一人に合わせたサービスを提供することが難しいという課題に直面していました。以前にもアプリ開発を試みたものの、複数回の頓挫により、ノウハウも不足していました。こうしたなか、「お客様とのより密な関係を築く仕組みが必要」という認識が広がり、アイスリーデザインに相談が寄せられました。
プロジェクトの全体像
アイスリーデザインは、このプロジェクトにおいて、プロダクトマネジメントから要件定義、UX/UIデザイン、スマホアプリ開発、ストア申請、運用設計に至るまで全ての過程を一貫して支援しました。市場導入をスムーズに進めるための支援も行い、初期リリースの成功にも寄与しました。
ユーザー視点を重視するデザイン
このアプリのUX/UIデザインは、事前のユーザーインタビューを基に設計されており、クレジットカードの支払額やショッピングモールのポイントカードへのスムーズなアクセスを優先したホーム画面デザインが特徴です。直感的に操作できるオブジェクト指向UIを採用し、視認性や親しみやすさを兼ね備えたインターフェースを作成しました。
また、金額表示については誤認識を防ぐために、文字サイズ、テキストの色、タグ付けなど細かな工夫が施されています。
セキュリティへの配慮
クレジットカード情報などセンシティブなデータを扱うため、本アプリはセキュリティを最優先に設計されました。データ通信の暗号化や権限管理の仕組みを導入することで、ユーザーが安心して利用できる環境を整備しています。
プロジェクトマネジメントの工夫
多様な要望を整理し、優先順位に基づいた開発ロードマップを策定することで、プロジェクトを円滑に進めることができました。AppleやGoogleとの申請業務においては、深夜対応などを含むきめ細やかなサポートを行い、スムーズなリリースを実現することに成功しました。
今後の展望
「HeartOneポータルアプリ」は、大和ハウスグループ内の顧客接点を一元管理し、グループ横断でサービスを提供するための重要なツールとして位置付けられています。今後は、アプリを通じて得られる顧客の声を反映しつつ、機能の追加や他のグループ会社、外部サービスとの連携を進め、顧客をつなぐエコシステムの中核を築いていく方針です。
アイスリーデザインは、運用面や機能拡張においても持続的な支援を続け、アプリの成長と顧客体験のさらなる向上に寄与していく意向を示しています。
会社概要
アイスリーデザインは、デジタルイノベーションを提供する企業であり、クラウドネイティブ、アジャイル開発、デザインシステムに特化しています。顧客のデジタルシフトを支援するため、UX/UIデザインを含むさまざまな技術を駆使して、顧客のニーズに応えています。
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