Pix4Dがリリースした新しいクラウド処理ソリューション
スイスのテクノロジー企業Pix4Dが、業界向けに新たなスタンドアロンのフォトグラメトリー(SfM)クラウド処理ソリューション「Pix4Dcloud Advanced」を発表しました。この革新的なソリューションは、従来のデスクトップおよびモバイル製品に対する強力な補完として位置づけられ、プロフェッショナルなユーザーに高い付加価値を提供します。
中核をなす最新技術
Pix4Dの創設者でありCEOであるChristoph Strecha氏は、「新たに改善されたクラウドソリューションは、我々の持つ最先端のアルゴリズムとノウハウをオンラインプラットフォームに集約し、強力で柔軟、かつ使いやすいアプリケーションとして、プロフェッショナルのニーズに応えるものです」と自信を示しています。
新しいPix4Dcloud Advancedでは、地上標定点(GCP)を含むプロジェクトをクラウド上で直接処理することが可能です。特に、AutoGCPs機能を用いることで、機械学習とコンピュータビジョン技術が融合され、GCPの中心点をピクセルレベルの精度でほぼ瞬時に自動認識することに成功しました。この機能により、測量士や建設業者は、時間を大幅に削減し、精度を保ったまま作業を進行できるようになります。
より使いやすいインターフェース
新しいインターフェースでは、プロジェクトとデータセットを一元管理できます。これにより、利用者はプロジェクトと現場の検索が容易になり、複数のアプリケーションを開く必要がなくなりました。また、マップビューではアノテーションとオーバーレイが自動的にグループ化され、作業の効率が格段に向上しています。利用者は1クリックで非表示にしたり、複数のアノテーショングループを柔軟に整理することも可能です。
現場での効率的なモニタリング
Pix4Dは、クレーンカメラを用いた建設現場のモニタリングでも新たな境地を開きました。Pix4Dcloud Advancedは、現場の作業を中断することなく、クレーンカメラによって自動的に建設現場の画像を取得し、処理を行うことが可能です。この機能により、様々な日程で撮影された同じ建設現場の画像が、従来よりも高い精度で重なるようになります。ただし、残念ながらクレーンカメラは現在日本では販売されていないため、利用可能な地域には制限があります。
無料で体験できるデモ
Pix4DcloudおよびPix4Dcloud Advancedは、オンライン測量ワークフローのために、Pix4Dのデスクトップソフトウェアとは独立して購入可能です。興味のある方は、
こちらのリンクからアカウントなしでデモプロジェクトを体験できます。また、機能比較表に関しては
こちらをご参照ください。
企業情報
Pix4Dは、2011年に設立され、スイス・ローザンヌを本拠地として、現在はベルリン、マドリード、デンバー、サンフランシスコ、上海、東京を含む多数の国と地域に展開しています。手持ちカメラ、ドローン、飛行機で撮影された画像を高精度で2Dモザイクや3Dモデル、点群に変換する先端技術を開発しており、測量業界に革新をもたらしています。