訪日外国人向けの外食サービス強化に向けた提携3社の取り組み
近年、訪日外国人が増加し、日本の飲食店でも多くの外国人を見かけるようになりました。そんな中、外食業界は彼らのニーズに応えるため、さまざまな取り組みを進めています。特に、スマートフォンを活用した訪日外国人向けのサービスが注目を集めています。
このたび、マイオーダー、ブリックス、オウケイウェイヴの3社が資本・業務提携を結び、訪日外国人向けの外食システムをさらに強化することが発表されました。具体的には、マイオーダーが提供する外食向けの訪日外国人対応スマホシステム「myorder」に、ブリックスが運営する多言語コールセンターによる通訳・翻訳サービスを加え、オウケイウェイヴが持つQ&Aサイト「OKWAVE」との連携を図ることで、飲食店の利用者へ付加価値を提供します。
観光庁の調査によれば、訪日外国人観光客の多くが「日本食を食べること」に大きな期待を寄せていることが分かりました。この背景を受け、3社は協力し合い、訪日外国人が快適に飲食店を利用できるようにするための具体的な施策を展開します。
提携の内容
提携に基づく具体的な取り組みとしては、まず「myorder」を導入している飲食店に対し、ブリックスの提供する電話通訳サービスを利用可能にします。このサービスは、外国語が通じない店舗が多い現状を考慮し、会計時に即時通訳を行うことで、言語の壁によるトラブルを防ぎ、スムーズなサービス提供を実現します。また、メニュー翻訳のサービスも提供され、訪日外国人にとって魅力的で理解しやすいメニューを提供することで、より一層の満足度向上を図ります。
次に、「myorder」と「OKWAVE」の相互送客と連携です。訪日外国人が抱えるであろう疑問や困りごとを解決するための場として、これらのサービスを組み合わせることで、情報提供や問題解決の支援を強化します。この取り組みにより、より多くの外国人旅行者が日本の飲食店に訪れるきっかけとなることが期待されています。
今後の展望
本業務提携を通じて、3社は日本の飲食業界を支える新たな柱となることを目指しています。特に訪日外国人に対し、安心・快適に飲食店を利用してもらうための支援を拡充し、異文化理解や交流の場としての役割も果たすことが求められています。今後、ますます多様化する外国人旅行者のニーズに合わせ、3社は連携を深め、イノベーティブなサービスを展開していくことが期待されます。
各社は、訪日外国人の数が2020年には約4,000万人に達する見込みで、この市場に特化したサービスを進めていくことで、競争力を高める狙いも持っています。
この提携は、単なるビジネスの枠を超え、訪日外国人の日本体験を豊かにする重要なステップとなることでしょう。日本の魅力を伝えるための新たな時代が到来しつつあります。
会社情報
- 会社名
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株式会社マイオーダー
- 住所
- 東京都港区南青山4-17-33グランカーサ南青山2F
- 電話番号
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