宇宙データで水道事業を進化させる「天地人マガジン」創刊
JAXA認定の宇宙ベンチャー、株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役:櫻庭康人)は、自治体向けに新たな情報誌『天地人マガジン』を発刊しました。このマガジンは、宇宙ビッグデータを活用した水道計画に特化しており、第一号では“新たな『水循環基本計画』の閣議決定と衛星データを活用した漏水リスク評価”が特集されています。
創刊の背景
「水は当たり前に手に入るもの」という認識の裏には、多くの人々の努力が隠れています。そのような方々に敬意を表し、役立つ情報を提供するために『天地人マガジン』が発刊されました。独自の視点から水道事業の未来を描くこのマガジンは、自治体とその関係者にとって有益な情報源となることを目指しています。
2024年8月30日には、首相官邸で水循環政策本部の会合が開催され、新たな「水循環基本計画」が閣議決定されました。この計画には、今後5年間の取り組みとともに、人工衛星データの活用に関する議論が盛り込まれています。このような重要なトピックが、マガジンで取り上げられることとなりました。
マガジンのコンテンツと反響
『天地人マガジン』は、「天地人コンパス 宇宙水道局」の特設サイトを通じて自治体に配送され、またはPDFとしてダウンロード可能です。マガジンには、最新の水道事業に関する情報や技術が盛り込まれており、地域の水道インフラの維持管理に役立つヒントが得られます。
2024年10月9日から神戸国際展示場で開催された「2024神戸水道展」では、天地人のブースが多くの水道関係者の注目を浴びました。デモンストレーションを通じて、参加者は衛星データを利用したサービスの効果を実感し、具体的な導入の検討を希望する声も多く寄せられました。
また、マガジンを手にした方々からは、衛星データに基づく技術に対する高い関心が寄せられ、「同部署内で共有したい」との反応がありました。これにより、天地人の技術に対する期待感が高まっていることを実感しました。
天地人コンパス 宇宙水道局の概要
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、クラウド型のマッピングサービスであり、宇宙ビッグデータを駆使して漏水リスクを可視化します。このシステムでは、約100平方メートルのエリアにおける漏水リスクを5段階に評価し、事業体ごとに具体的な対策を提案します。また、日常的にデータを蓄積し、AIによりリスク評価の精度を向上させることも可能です。
2022年度に豊田市との実証実験を経て、2023年にはサービス提供が始まりました。現在では、累計契約自治体数は20を超え、最大65%の点検費用削減や85%の調査期間短縮が期待されています。
まとめ
今後も株式会社天地人は、持続可能な水道インフラ維持のために技術を進化させ、その導入と活用を推進していく意向を示しています。『天地人マガジン』を通じて、地域の水道事業の発展に寄与するための情報発信を続けていくことでしょう。
会社情報
株式会社 天地人
- - 所在地: 東京都中央区日本橋1丁目4−1日本橋一丁目三井ビルディング5階
- - 代表者: 櫻庭 康人
- - 事業内容: 衛星データを活用した土地評価コンサルタント
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