新たなリーダーシップを迎えるICI、Eric J. Pan氏がCEO就任

ICI新CEOにEric J. Pan氏が就任

Investment Company Institute (ICI)は、金融規制の専門家であるEric J. Pan氏がプレジデント兼最高経営責任者（CEO）に就任することを発表しました。Pan氏は、国際的な金融規制に深い知識を持つ当業界のベテランであり、今後のリーダーシップが期待されています。

Pan氏の経歴と業務への期待

Pan氏はこれまで、米国証券取引委員会（SEC）や商品先物取引委員会（CFTC）で国際規制政策を担当し、特に金融監督機関のトップとしての経験が豊富です。また、金融規制に関する学術的な活動にも従事しており、法学部の教授としても名高いのです。彼は、国内外の金融市場に対する広範な理解を持っています。2011年から2019年までの間、SECおよびCFTCで重要な役割を果たしてきた彼の経験は、ICIにとって大きな資産となるでしょう。

「Pan氏は、こうした国際的な経験や投資家保護への強いコミットメントをもってICIを90年目に導くのにふさわしい」とICIの会長であるGeorge C.W. Gatch氏は評価しています。これは、わたしたちの組織に対して強い信念と期待を抱かせるコメントです。Pan氏はPaul Schott Stevens氏の引退に伴い、10人目の CEOとして正式に就任します。彼の指揮の下、ICIの174名のスタッフが協力して、現在の金融環境で求められるリーダーシップを発揮することが望まれています。

G20首脳のアジェンダに対応

Pan氏は、特にアジア太平洋地域における中流階級の拡大に注目しており、老後の生活に備える必要性から投資機会への需要が高まっていると述べています。これにより、投資ファンドによる資金供給が経済の革新や事業発展を促進すると期待されています。

「私たちの地域には投資機会が豊富です。レギュレーテッド・ファンドがその提供を最も効果的に行える場所でもあります」とPan氏は語ります。彼の優れた洞察力とリーダーシップは、これからのICIにおいて重要な役割を果たすことでしょう。

学術的な活動と実務経験

Pan氏はハーバード大学、エジンバラ大学、ハーバード法学部を卒業し、高い教育を受けています。政府機関や学術機関での幅広い経験を経て、再び学界に戻るという経歴も持っています。これにより、彼は実務と理論の双方からICAのビジョンを推進する能力を身につけたといえるでしょう。

また、CFTCでの国際政策の構築や、海外機関との交渉におけるリーダーシップも評価されています。一定の国際規制への関与を持つことで、Pan氏は国際的な視点からのアプローチを内外に示すことが可能です。