脱炭素化に向けて
2025-09-02 10:50:21

大林組が国内初のカーボンオフセット鉄筋を建物に採用

不可能を可能にする新たな試み



建設業界が抱える環境問題に対して、大林組が大胆な一歩を踏み出しました。同社は、低炭素資材の活用を推進する中で、カーボンオフセットによって製造時に生じるCO2を100%削減した鉄筋「タンカロン」を使用しています。この鉄筋が建物に適用されるのは、国内初の試みです。

背景



2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、多くの企業が環境負荷を減らすための努力を続けていますが、建設業における小さな部品さえも環境に影響を及ぼしています。特に、構造用鉄筋は建設時のCO2排出量が多く、業界全体の課題として認識されています。そのため、リサイクル素材や天然素材を使用した建材開発が求められています。

取り組み内容



大林組の取り組みは、新築予定の実験棟「オープンラボ3」の第2期部分の基礎配筋において、東京鉄鋼株式会社製の鉄筋「タンカロン」を採用することです。タンカロンは、同社の環境リサイクル事業によって生まれたCO2削減量を、製造時に排出されるCO2とオフセットすることで、全体としてCO2排出量をゼロにしています。この革新的な技術は、今後の建設業界の標準となる可能性を秘めています。

今後の展望



大林組は資源の有効利用を促進し、環境意識の高い資材を採用することで、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針です。グループの長期ビジョン「Obayashi Sustainability Vision 2050」では、脱炭素社会の実現が重要な課題として挙げられています。今後も彼らの取り組みに注目が集まります。

このプロジェクトは、ただの技術革新にとどまらず、地球環境への優しさを考慮した新たな建設の形を提示しています。今後、他の企業や業界もこの流れに続くことが期待されます。大林組の挑戦は、持続可能な未来を築くための重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社大林組
住所
東京都港区港南2-15-2品川インターシティB棟
電話番号

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