奥州市に生成AI「NICMA」が導入！デジタルトランスフォーメーションで業務効率化を図る

岩手県奥州市に生成AI「NICMA」が導入

2024年9月、岩手県奥州市にて、日本情報通信株式会社の生成AIアプリケーション「NICMA for LGWAN」が稼働を開始しました。本取り組みは、同市のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進し、庁内業務を効率化し、市民サービスの向上を目指しています。市長の倉成淳氏は、この新たなAI技術の活用が市役所の業務にどのような影響をもたらすか、非常に期待を寄せています。

NI+Cと奥州市の連携

日本情報通信株式会社、通称NI+Cは、2023年5月から奥州市にデジタル専門人材を派遣し、DXの支援を行ってきました。協定に基づき、生成AIの導入を進めることで、業務の効率化を図り、市民へより良いサービスを提供することが目標です。

具体的な取り組みの一環として、2024年5月から8月にかけて、約5日間にわたる「生成AI（NICMA）体験研修会」が実施され、110名を超える職員が参加しました。アンケート調査によると、参加者の80%以上が自治体業務において生成AIの必要性を認識し、自信を持って活用したいと感じているとの結果が得られました。

実際の利用ケース

研修参加者からは、以下のような具体的な意見が寄せられました。

- 自動的な文章生成による時間短縮や表現力の向上が期待できる。
- イベントの企画案作成などにAIを活用したい。
- 文書の要約や校正、見落としの確認の効率化。
- 情報の活用や、技術的な計算へのAI適用など。

この声を受けて、NI+Cと奥州市では、2024年9月から全ての部署での本格的な導入を決定しました。導入に際しては、運用に関するガイドラインを策定し、職員への研修を行うことで、スムーズな運用開始を果たしています。

今後の取り組み

今後、NI+Cと奥州市では、生成AIの適用範囲を広げるために、管理者層と利用者層向けのワークショップを定期的に開催し、生成AIの活用による成果や課題の検討を進めていく予定です。これにより、より高度なDX推進を目指し、業務の効率化と市民サービスの向上を実現する考えです。

NI+Cは、生成AI「NICMA」の導入と活用により、奥州市のDXを引き続き強力にサポートしていく意向を示しています。この先の展開に目が離せません。

奥州市について

奥州市は、水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村が合併して誕生した自治体です。岩手県の内陸南部に位置し、自然豊かで農業が盛んな地域として知られています。主な農産物には、江刺金札米、前沢牛、江刺りんごなどがあり、地域づくりの様々な取り組みも活発です。また、交通の利便性の良さから商工業の集積も見られ、人口約10万人の住民が、地域の魅力を享受しています。

関連リンクとして、日本情報通信の最新ニュースや奥州市の公式サイトが紹介されています。これらの情報をチェックして、さらに深く理解を深めましょう。