新東工業、全電動大型ロールプレス装置で進化した受入テストの提供
新東工業株式会社は、名古屋市に本社を構える企業であり、1934年の創業以来鋳造を主軸とし、さまざまなものづくりを支えてきました。その技術を駆使し、革新的な試験を行うために導入されたのが、世界唯一の全電動型大型ロールプレス装置です。この装置によって、二次電池の電極やフレキシブル基板といった高度な機能を要求される製品の受入テストが可能となりました。
大型ロールプレス装置の特徴
新たに設置されたこの大型ロールプレスは、国内で最大級の加圧力を持ち、従来の装置よりも大幅に拡張された加工幅を誇ります。具体的には、600mmの幅まで対応し、これにより大サイズの二次電池や機能性フィルムのテストに適した条件を整えています。最大加圧力は2100kN、最高線圧は60 kN/cmを達成しており、これは実際に一円玉の上に象一頭が乗る力を表しています。さらに、最大ロール温度は250℃まで対応可能であり、次世代二次電池の要求を満たす試験条件を整えています。
高精度の試験の実現
この大型ロールプレス装置は、極めて高い精度での加工を実現しています。ロール振れ精度は±1μm、温度精度は±0.5℃と、厳しい試験条件に対しても安定した結果を提供します。特に、オール電動式の特性を活かした位置制御モードは、高速でリアルタイムに加圧条件を変更し、さらに加圧後の製品厚みを測定するセンサーも搭載しており、加工結果をその場で検証できる仕組みを持っています。材料の搬送速度も最高で120m/分に達し、量産条件にも柔軟に対応できる点が特筆されます。
新たな挑戦とお客様との共創
新東工業は、長年蓄積した電動駆動技術を基に、お客様のニーズに応じたフレキシブルな加工条件を提供し、新たな価値を共に生み出すための場として今回の受入テストを活用していく考えです。特に、燃料電池や二次電池市場が注目される中、これまでにない新しい答えを見出すために、技術革新に挑戦し続けます。
今後の展開として、より複雑な要求に応えられるための試験技術の開発に努めていく意向を示しており、顧客の多様な要望に応じた技術を追求してまいります。
会社概要
新東工業株式会社は、長年の経験を基に、鋳造事業を中心に、特色ある表面加工など幅広い分野で活躍しています。また、ロボット用センサーや介護機器、IoTサービスといった新たな分野にも参入し、製品の多様性を増しています。
公式ウェブサイトは
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新技術に挑戦し続ける新東工業の進化に、今後も目が離せません。