熊本県玉名市の地産地消に基づいた防災食「くまもとの未来クッキー」

未来のための防災食「くまもとの未来クッキー」

熊本県の玉名市で、新たな防災食「くまもとの未来クッキー」が誕生しました。これは2018年12月に熊本製粉株式会社から発売され、最近では玉名市のふるさと納税返礼品としても採用されました。このクッキーは熊本県産小麦を使用し、特に玉名地区の小麦を厳選していることで、地域の特産をしっかりと活かした商品になっています。

玉名の魅力と小麦のこだわり

玉名市は、肥沃な地下水と温暖な気候に恵まれた熊本県でも有数の小麦の産地です。この地域で育まれた小麦を使うことで、ただ美味しいだけではなく、玉名の魅力を伝えるクッキーとなることが期待されています。特に、使用されている「ミナミノカオリ」は、九州の温暖な気候に最適な小麦で、パンを作っても美味しいと評判です。これを使用することで、ザクザクとした食感と口溶けの良さが実現されているのです。

特徴とこだわりの製法

「くまもとの未来クッキー」は手作り感溢れる洋菓子屋のレシピを基に作られています。豊富なバターと卵、バニラの風味がしっかりと感じられ、甘さも自然なものに仕上げられています。何より安心なのは、保存料を使用していない点で、長期保存が可能なように工夫された製法が採用されています。食品の劣化を防ぐために、特別な缶に入れて、光や酸素から守ることで、製造から3年の間はいつでも美味しさが保たれるのです。

地元での支援と復興への思い

このクッキーは、熊本地震の経験を持つ熊本製粉が、地域を支えるために取り組んできた地産地消を反映したものです。「食べた人々の未来が笑顔であふれる」ようにとの願いが込められており、地元の農家を支える意味でも重要な役割を果たしています。玉名地区の小麦農家と熊本製粉は、約10年前から「ミナミノカオリ」の品質向上に取り組んできており、これからも地域の復興に寄与し続けるでしょう。