SUPWATが製造業向けDXプラットフォーム『WALL』で特許取得
株式会社SUPWAT(東京都中央区)は、2024年9月24日に新たな特許を取得しました。この特許は、制作業界向けのDXプラットフォーム『WALL』に搭載されるもので、従来は煩雑だった機械学習の分析結果を自動解釈する技術に基づいています。この技術はAI、特に大規模言語モデル(LLM)を活用しており、データ分析作業を飛躍的に効率化することが期待されています。
技術の背景と影響
『WALL』は製造業におけるエンジニアリングチェーンを最適化するために設計されたプラットフォームで、設計や製造などの各プロセスを迅速に結びつける役割を果たしています。エンジニアリング業務において、機械学習から得られるデータの解釈には専門的な知識が必要で、その結果、サポートに頼るケースが多かったのが現状でした。この新しい特許技術の導入により、高度なドメイン知識がなくても、ユーザーがこうした難解な分析結果を理解できるようになります。
特に注目すべきは、新機能「AI解釈生成」です。この機能を使うことで、ユーザーは分析結果を根拠とした文献を元にわかりやすく解釈したサマリーを得ることができるのです。また、次回の分析作業に際し、必要となるアクションの提案も行います。
さらなる機能の展望
SUPWATの目指すところは、『WALL』を通じて製造業界におけるDXを加速し、「知的製造業の時代」を創造することです。この特許技術が提供する自動解釈能力により、エンジニアリング現場での分析効率と理解力が向上し、製品開発や生産スケジュールの短縮に寄与することが期待されています。
SUPWATのビジョン
SUPWATは、2019年12月に設立された製造テックベンチャーです。創業以来、製造業界における様々な課題解決に取り組み、AIといった先端技術を駆使してきました。すでに自動車業界や化学メーカーなど、数多くのクライアントに『WALL』を提供し、数百億円規模の売上を上げています。
この新しい特許技術によって、SUPWATは今後もさらなる機能改善と革新を進めていく考えです。製造現場での知見が、AI技術を通じてより広く利用される日が近づいています。