Yorenが医薬品販売業許可証を取得
日本発のスタートアップ、Yorenが新たに医薬品販売業の許可証を取得しました。これにより、同社は卸売モデルを活用して中国市場に向けた越境販売支援を本格的にスタートします。Yorenは、持株会社のNew Designed by Tokyo Ltd.を通じて、上海、重慶、武漢、東京の4つの拠点を展開し、これまでに5,500万人以上の会員を管理しています。
増え続ける中国でのOTC医薬品需要
中国市場においては、最近の新型コロナウイルスの影響により健康意識が高まり、日本のOTC(一般用医薬品)に対する需要が急増しています。Yorenはこの流れを受け、単なる代理運用にとどまらず、自らが仕入れる形を取り入れることで、日本国内の医薬品売主が中国市場に参入する際の障壁を取り除くことを目的としています。
今回の許可証取得により、Yorenは医薬品の越境販売においてより柔軟かつ効果的な支援を行うことが可能となりました。具体的には、越境ECプラットフォームへの卸販売や、旗艦店の開店及び運営を統括し、デザイン、物流、カスタマーサポートを含む様々なサービスを提供します。
越境ECの主要チャネル、Tmallの活用
中国における越境OTC医薬品販売の主要なプラットフォームの1つであるTmall(天猫)では、アリヘルスや天猫自営店舗が特に高い売上を誇ります。このため、YorenはTmallを活用して、中国の消費市場を攻略するための戦略を展開します。
これまでYorenは、越境旗艦店の開設支援や市場ポテンシャルの調査、ブランド認知調査などの多岐にわたる支援を行ってきました。これらの経験を活かし、今後は医薬品OTC市場においても、さらにパートナー企業の成功へ貢献していく方針です。
Yorenの幅広い支援内容
Yorenが行うサービスの大まかな内容は以下の通りです:
- - 越境旗艦店の開店および運用支援(医薬品OTCを含む)
- - ブランド認知調査とマーケティング戦略の立案
- - 新規市場参入時の分析と戦略立案
- - SNS運用による認知向上・販売拡大の支援
同社は、中国の消費市場においてプロフェッショナルとして名を馳せており、SNS口コミ分析やCRMプログラムの開発、エンタープライズとオンラインとの統合的運営、さらにはソーシャルマーケティングでの豊富なノウハウを提供しています。これらのスキルを駆使して、市場で求められるニーズに応えるサービスの提供を続けていきます。
企業情報と今後の展望
Yorenの代表者である金田修CEOは、自社の成長を背景に次なる展開を視野に入れています。2023年9月末現在、Yorenは183名の社員を擁し、上海市と東京都にそれぞれの本社をおいています。これからの医薬品市場でも、Yorenの活躍に期待が寄せられます。
詳しい情報は、Yorenの公式ウェブサイト(
https://yo-ren.com/jp/)をご覧ください。
異なる文化や商習慣が交わる中で、Yorenの取り組みは、日中間の架け橋となることが期待されます。