加賀FEI、新たなBluetooth 6モジュールを発表
加賀FEI株式会社は、Bluetooth 6に対応した新しい無線通信モジュール「EC4Lシリーズ」を発表しました。このシリーズは、1.5MBのNVMと256KBのRAMを搭載した「EC4L15BA1」、1.0MBのNVMと192KBのRAMを持つ「EC4L10BA1」、そして0.5MBのNVMと96KBのRAMを内蔵した「EC4L05BA1」の3種類から成ります。これらの新製品は、2026年1月からの量産開始が予定されており、さまざまな次世代ワイヤレスIoT製品に対応する柔軟性を提供します。
機能性とセキュリティの両立
新たに登場したEC4Lシリーズは、Arm Cortex-M33プロセッサやRISC-Vコプロセッサを内蔵し、Nordic Semiconductor製のPSAレベル3認証チップを搭載しています。これにより、IoT機器のセキュリティを向上させることが可能となり、サイバー攻撃からの保護が強化されます。加賀FEIは、これらの技術を活用して、高度なセキュリティ基準を求める製品の開発を支援します。
製品の多様な用途
EC4Lシリーズは、産業用IoT、メディカル製品、ヘルスケア機器、スポーツセンサー、さらにはスマートホームデバイスなど、さまざまな分野での活用が期待されています。また、複数のメモリオプションが用意されているため、コストに敏感なIoTデバイスの大量生産にも応じることができます。
高速通信とサポート規格
EC4LシリーズはBluetooth Low Energyに加え、Thread及びMatter規格もサポートしているため、さまざまなIoTプラットフォームとの互換性を持ちます。また、独自の4Mbpsモードでの通信も可能であり、性能を最大限に引き出すことができます。
小型化と効率化
加賀FEIの Bluetooth 6モジュールは、内蔵アンテナを搭載しているため、複雑なアンテナ設計が不要で、認証取得にかかる工数やコストを大幅に削減することができます。日本国内や米国、カナダの電波法認証も取得予定であり、さまざまな地域での利用が見込まれます。
提供スケジュール
新製品のサンプルモジュールは2025年10月に提供開始予定で、その後2026年1月から本格的な量産が始まります。新たなモジュールの登場により、IoT市場での競争力が強化され、新しいビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
結論
加賀FEIは、Bluetooth 6対応の無線通信モジュールにより、IoT機器の多様化に対応しつつ、高度なセキュリティ要求にも応える製品を提案しています。今後の展開に注目が集まります。