新幹線荷物輸送「はこビュン」が本格始動!高速・多量輸送の事業化検証開始
JR東日本とJR東日本物流は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送サービス「はこビュン」の本格的な事業化に向け、2024年7月より事業化検証を開始することを発表しました。
「はこビュン」は、新幹線という高速輸送ネットワークを活用することで、従来の物流における課題である時間やコストの削減、CO2排出量の抑制、そして地方創生への貢献を目指しています。
今回の事業化検証では、2023年度に実施した4回のトライアルで得られた知見を基に、実際のニーズやオペレーション面を検証していきます。引越家財を扱う新たなパートナーとの連携も始まり、輸送の幅を広げていくことで、2025年度中の事業化を目指しています。
具体的な検証内容
事業化検証では、以下の3つの項目について実証を行います。
1.
旅客営業列車への貨客混載による高速・多量輸送の事業化に向けた検証
旅客営業列車を活用した貨客混載輸送の事業性を検証することで、高速・多量輸送の効率性と収益性を評価します。
2.
客室輸送専用台車を活用した荷扱い(荷物搬出入、積み下ろし、荷捌き)の検証
40箱を超える輸送ニーズに対応するため、客室輸送専用台車を活用し、ホーム上での安全性を確保しながら効率的な荷扱いを実現する検証を行います。
3.
新たなパートナーとの連携による輸送の検証
引越家財など、新たなパートナーとの連携によって、新幹線を活用した多様な輸送ニーズに対応できる可能性を探ります。
社会課題の解決と未来の物流への貢献
「はこビュン」は、新幹線という高速輸送ネットワークを活用することで、物流の効率化や環境負荷の低減、地域活性化に貢献すると期待されています。
JR東日本グループは、「はこビュン」の事業化を通じて、社会課題の解決に貢献し、人々の生活を豊かにする新たな物流サービスの提供を目指していきます。
検証概要
実施期間: 2024年7月12日(金)、19日(金)、9月6日(金)、13日(金)、20日(金) 以降も継続予定
輸送列車: 東北新幹線 臨時列車 はやぶさ12号(E5系10両編成)
輸送区間: 新青森駅8:29発 → 東京駅11:44着
輸送形態: 荷物輸送:1~2号車、旅客発売:3~10号車
荷量: 最大300箱程度
輸送品: 引越家財、鮮魚ほか
今後の展開
JR東日本グループは、「はこビュン」の事業化検証を通じて得られた知見と成果を基に、2025年度中の本格的な事業化を目指します。
新幹線という高速輸送ネットワークを活用することで、地方と都市部をスピーディに繋ぎ、新たなパートナーとの連携を進めることで、社会課題解決の一助となり、人々の生活を豊かにする物流サービスの提供を目指していきます。