特殊詐欺対策、杉良太郎特別防犯対策監が警告
広島県の安佐南警察署を訪れた杉良太郎特別防犯対策監は、特殊詐欺の深刻な現状を市民に訴えました。特に、現在広島ではSNS型の投資詐欺やロマンス詐欺などが増加しており、その被害が急増しているとのことです。
杉監は、「特に今この瞬間、あなたが次の被害者になる可能性がある」と警鐘を鳴らし、「騙されない」という過信がいかに危険かを強調しました。特殊詐欺の被害は、一瞬で財産を失うリスクがあるため、誰もが被害者になる可能性があるとの思いを持つことが重要です。
被害防止の具体策
杉監は、被害を防ぐための具体的な対策についても触れました。例えば、固定電話機に対しては、NTTが提供するナンバーディスプレイやナンバーリクエストのサービス利用を促し、国際電話を受信しない設定を無料で行うことができるため、積極的に利用すべきだと提案。
また、携帯電話についても、登録されていない番号からの電話を自動で遮断する機能の活用を呼びかけました。これにより、相手が本物かどうかの確認を事前に行うことで、被害を未然に防ぐことが可能です。
防犯活動の強化
今後の活動について杉監は、地域の防犯団体や警察との連携を深め、戸別訪問を行いながら、特に急増している国際電話を利用した特殊詐欺への対策を強化していくことを述べました。国際電話を利用する場合は、その必要性を再度考え、不要な場合は休止してもらうよう呼びかけています。
さらに、近年問題視されているSNSでの犯罪者募集、いわゆる「闇バイト」にも言及し、「これは犯罪であり、アルバイト感覚で考えるべきではない」と市民に啓発の重要性を説きました。これにより、未遂であっても犯罪に関与することの重大さを認識させる狙いがあります。
終わりに
杉良太郎氏は、「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」というプロジェクトの一環として、特殊詐欺の防止に向けた啓発活動を展開しています。これは全国で発生しているオレオレ詐欺を含む特殊詐欺の知識と対策を周知するため、2018年から各都道府県警察との連携で進められている取り組みです。
特殊詐欺が日々進化している中で、私たち一人ひとりがその脅威に対する認識を深め、適切な対策を講じることが求められています。杉監が示した観点に従い、地域社会 全体での防犯意識の向上が、これからの課題です。
開催概要
- - 催事名:安佐南署訪問
- - 実施日:2025年1月24日(金)
- - 実施会場:広島県警察安佐南署
- - 出席者:警察庁 特別防犯対策監 杉良太郎氏