アイルラム バレルエイジドの登場
スコットランド・アイラ島に位置するアイララム蒸溜所は、2025年7月1日から新たな製品「アイララム バレルエイジド」の販売を開始します。この蒸溜所は、ウイスキーの名産地として知られるアイラ島の南部に、イタリアのサンタ・バーバラ社との共同プロジェクトとして2022年に設立されました。次世代のラム酒を創出することを目指し、特に外部の樽との協業に重点を置いています。この新規ラムは、アイラ島のヘビーピーテッドウイスキーの空樽で長期間熟成されたもので、樽からくる独特のスモークフレーバーが特徴です。
特徴と味わい
アイララム バレルエイジドは、ヘビリーピーテッドのアイラウイスキー樽で14ヶ月間熟成され、スモールバッチで製造されます。具体的には、カリラ蒸溜所やブナハーブン蒸溜所で使用されていたオロロソシェリーバット、ポートパイプ、さらにテンプラニーニョの赤ワイン樽を利用しており、熟成によって得られたバランスの良い風味が魅力です。
テイスティングコメントでは、香りに軽やかなスモーク、グリーンバナナ、そしてなめし革の香りが広がります。口に含むと、バニラの甘さが鼻をくすぐり、潮キャラメルのアクセントが心地よい味わいを演出します。また、スモーク香と共にエステリーなトロピカルフルーツの風味も感じられ、海辺の潮風を思わせる香りが楽しめます。余韻には満足感があり、熟成したスピリッツの要素が見え隠れします。
受賞歴
「アイララム バレルエイジド」は、インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション2025で96ポイントのゴールドを受賞しており、その品質が国際的に認められています。これにより、多くのラム愛好家やウイスキー愛好家に支持されること間違いありません。
アイララムの背景
アイララム蒸溜所のヘッドディスティラー、ベン・イングリス氏は、地元アイラ島で育ち、カリビアンラムへの強い情熱を持っています。アイラ島の伝統的なウイスキー造りよりも、自ら造るラム酒への夢を実現するため、世界的なマスターディスティラーとの強力なパートナーシップを築きました。この蒸溜所は、かつて地域のレモネード工場だった場所を改装し、独自のスチルを導入することで、ラム酒の新しいスタイルを模索しています。
製造責任者のジョナサン・ケアンズ氏は、カナダ出身という背景を持ちながらも、アイラ島の名蒸溜所で得た経験をいかし、独自のピーテッドラム造りに挑んでいます。
会社概要
アイララム蒸溜所を運営する株式会社都光は、東京都台東区に本社を置き、ラム酒の製造・販売に特化しています。今後も新しい挑戦を続け、アイララムの魅力を広げていくことでしょう。
終わりに
新たなラム酒「アイララム バレルエイジド」は、飲む人々にスコットランドの豊かな文化と風味をもたらし、多くの期待が寄せられています。その味わい深い特徴が、ラム酒ファンの心をつかむこと必至です。ぜひ、発売日に合わせてご注目ください。