田中茂範教授がID学園で「夢キャリアライブ」を開催
2024年10月、東京都千代田区にあるID学園高等学校で、慶應義塾大学名誉教授である田中茂範氏をゲストに迎え、「夢キャリアライブ」が開催されました。このイベントには、オンライン参加を含む100名以上の生徒が参加し、研究者という職業とそのキャリア構築について学ぶ貴重な機会となりました。
ID学園の教育理念と田中教授との連携
ID学園高等学校は、生徒たちが自身の得意分野や興味を軸に夢を育むことを重視しており、そのための環境を整えています。田中教授は、今年度から同校のオリジナル探究型学習プログラム「ID探究」を導入し、教育と研究の両面から生徒たちに刺激を与え続けています。
この「ID探究」は、生徒が自分の興味を持つ課題に対し積極的にアプローチし、思考力や問題解決能力を高めることを目的としたプログラムであり、田中教授の存在がその質を高めています。
幅広いキャリアの可能性を提示する「夢キャリアライブ」
ID学園では、生徒に様々な職業の魅力を伝えるため、「夢キャリアライブ」を定期的に開催しています。このプログラムでは、各業界で活躍する専門家を招き、職業のやりがいや具体的なキャリアパスについて話を聞くことができます。
田中教授の講演では、研究者という職業に不可欠な資質やスキルについて詳しく説明し、特に「課題を探究する姿勢」と「失敗を恐れない心構え」の重要性を強調しました。教授は生徒たちに、今のうちからできる探究活動やプレゼンテーションスキル、アカデミックライティングを向上させることを勧めました。受講した生徒たちはそれぞれの夢について深く考える機会を得、研究者としての道に向けた心構えを持つことができました。
講演の締めくくりには「研究者になることは覚悟が必要だ」と語り、自らの道を進む勇気を持ってほしいとのメッセージを伝えました。ID学園は、今後も生徒たちが夢を実現するための支援に力を入れ、多様なキャリアを探求する場を提供していく予定です。
田中教授を活かした学びの成果
このような取り組みの中で、ID学園で学ぶ生徒たちの成果も注目されています。特に、起業・ビジネスコースの学生・澤田和花さんは、「高校生みんなの夢AWARD5」で農業活性化賞を受賞しました。彼女は「ぱくちーぱっくPROJECT」と題したビジネスプランを発表し、耕作放棄地を活かしたパクチー栽培による社会的な課題解決を提案しました。これにより、若者の農業離れや食料自給率の低下という問題に取り組む姿勢を示しました。
澤田さんは自らのプロジェクトに熱心に取り組み、次のビジネスコンテストに向けてさらなるアイデアを練り上げています。彼女の成功は、ID学園の探究型学習の効果を証明するものです。
今後の展望
これからもID学園は、さまざまな講座やイベントを通じて、学生たちに多様なキャリアを体験できる機会を提供します。11月26日には、水道橋キャンパスにて理事長講座が開催される予定です。プライム企業の創業者であり国会議員経験も持つ渡邉美樹理事長が、夢を持つことの重要性やその叶え方を生徒たちに語ります。
ID学園高等学校とは
郁文館夢学園に属するID学園高等学校は、全日制、定時制、通信制を含む新しい形の高校教育を提供し、2020年4月に開校しました。教育理念は「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」というもので、独自のプログラム『夢教育』を通じて生徒たちの夢を実現する支援を行っています。
今後もID学園がどのように生徒たちの未来を切り開いていくのか、目が離せません。