大阪ガス株式会社とプロロジスの二社は、再生可能エネルギーの普及を促進する新たな契約を締結しました。この契約は、500万kWの再生可能エネルギー電源の国内外での普及を目指すものであり、特に屋根設置の太陽光発電所の導入拡大に焦点を当てています。
この取り組みは、FIP制度(フィードインプレミアム制度)の枠組みの下で行われ、屋根設置区分に対する独自の基準価格が適用されることが特徴です。屋根設置での太陽光発電は、地上設置とは異なる高い基準価格が設定されることで、より多くの機会を提供することが期待されています。これにより、スペースの制約を克服しながら、地域貢献や環境への影響を最小限に抑えることが可能になるでしょう。
プロロジスは、自社の物流施設の屋根を利用して太陽光発電事業を拡大し、営業の効率化を推進していきます。一方、大阪ガスはプロロジスから得た再エネ電力を継続的に買取り、その分野でのプロジェクトをさらに広げる考えです。このような連携は、地域との共生を図りつつ、持続可能な環境づくりに寄与するものと言えるでしょう。
また、大阪ガスは2020年から新たな非FIT太陽光発電所を設け、ただ電力を売るだけでなく、自社の小売り事業への活用や独自の気象予測技術を駆使し、発電量の予測といった多面的なノウハウを蓄積してきました。これにより、発電事業者への業務負担の軽減や収益の変動リスクの管理にも取り組んでいます。
本契約では、インバランス管理や電力取引、環境価値の取引を通じて、脱炭素を推進する法人向けにも再生可能なエネルギーを提供する方針です。特にカーボンニュートラルを目指すために、2030年度までに自社開発や他社からの調達を含む多様な戦略で、500万kWの再エネ電源の普及を進めています。
この取り組みを通じて、大阪ガスとプロロジスは環境負荷を軽減しつつ、脱炭素社会の実現に向けた持続可能な手段を模索し続けるとしています。高い技術力とノウハウを集結させることで、再生可能エネルギーの新たな可能性を探っていくことでしょう。
会社概要
- - 企業名 :大阪ガス株式会社
- - 本社所在地 :大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
- - 代表 :代表取締役社長 藤原正隆
- - 設立日 :1897年4月10日
- - 事業概要 :ガスの製造・販売、電力の発電・販売
- - WEBサイト: 大阪ガス公式サイト