AIネイティブインフラ「AIOWN」とは
NTT株式会社をはじめとするNTTグループは、AI技術の急激な普及を受けて、企業や社会に必要とされる最適なインフラ環境を提供するため、AIネイティブインフラ「AIOWN」の展開を進めています。この取り組みは、従来の業務効率化にとどまらず、企業の核となる業務やフィジカルAI(物理的なデバイスとの連携)まで広がっており、法域を含む様々な分野での利用需要が急増しています。AIの進化の中で、ワークロードは学習中心から推論中心へと移行し、推論の需要が一層高まると予想されます。
AI インフラの高度化
この状況を見越し、NTTグループはデータセンターの拡張や液冷システムの導入を進めることで対応しています。利用者のAIのニーズに合わせた計算リソースの最適化により、デバイスエッジからの安全な利用環境の構築を目指しています。
データセンターの地域展開
NTTグループは、1200拠点以上のデータセンターを日本全国47都道府県に展開しており、地理的なカバレッジと電力供給の安定性を兼ね備えた環境を提供しています。このように全国に広がったデータセンター基盤は、NTTグループの国内データセンター市場におけるシェアNo.1の地位を支えています。
液冷方式の導入
最近のAI用GPUの高性能化により、冷却の課題が深刻化しています。NTTでは、一部のデータセンターに液冷方式を導入し、冷却用の消費電力を最大60%削減できる環境を整えることで、より効率的な運用を実現しています。液冷によるこれらの設備は、グローバルトップランナーとして位置付けられています。
未来への計画
データセンターのさらなる拡張
NTTは、2033年度に向けて国内データセンターのIT電力容量を約300MWから約1GWへと3倍以上へ拡張する予定です。この拡張は、AIの学習・推論まで様々な用途へ対応するための基盤となります。
東京都心部のAIデータセンター
NTTドコモビジネスは、東京都心の便利な立地にAI対応型データセンターの建設を開始しました。2029年度のサービス開始を目指し、AIモデルの大規模演算に最適化された環境で、超省エネ型コロケーションサービスが提供される予定です。これにより、グリーントランスフォーメーションへの貢献が期待されています。
関東エリアの大規模データセンター
栃木インター産業団地に位置する新しいデータセンターは、100MWのIT電力容量へと拡張され、AI需要の増加に対応することが計画されています。このプロジェクトは、デジタルインフラの地理的分散化を図る重要な拠点となるでしょう。
印西・白井エリアのデータセンターキャンパス
さらに、印西・白井エリアで、国内最大級のデータセンターキャンパスの整備も進行中です。液冷方式に対応した高効率なインフラを採用し、将来的には250MWを目指す計画です。この地域活性化に向けた取り組みは、テクノロジーと社会との共生を目指したものとなっています。
コンテナ型データセンター
最後に、NTTグループは設置場所や規模に応じて自由に設計・構築できるコンテナ型データセンターも提供し、必要なリソースを迅速にお届けすることで、お客様の事業成長をしっかりサポートしていきます。
このように、NTTグループはAI需要の拡大に呼応する形で、インフラの進化を加速させ、AIの未来を切り拓いています。