沖縄テクノクリエイトがBtoBプラットフォーム導入で業務改善を実現

沖縄の人気ステーキ店「ステーキハウス88」を含む飲食店を展開する株式会社沖縄テクノクリエイトは、業務の効率化を目指してBtoBプラットフォーム「受発注」を導入しました。その結果、年間で500万円を超える仕入コスト削減が実現され、原価率の改善も果たしました。

課題の把握と導入の決め手

1945年に創業した沖縄テクノクリエイトは、2021年以降にコロナの影響で観光客が激減する中、地域向けの店舗展開を加速し、13店舗から26店舗へと拡大しました。しかし、急成長したことにより日常業務において数多くの課題が浮上しました。特に、在庫管理や仕入れの誤りが頻発し、月末の棚卸には大きな差異が出るようになったのです。

仕入や在庫管理は各店舗に依存しており、従来の紙の伝票による管理では限界を感じました。また、FAXによる発注方式も手間がかかり、発注ミスを引き起こしていました。

そうした状況の中、沖縄テクノクリエイトは業務の見直しに取り組み、インターネットを活用した発注ツールの導入を検討しました。特に、業務用の基幹システムと連携可能な点を重視し、2019年に「BtoBプラットフォーム受発注」を導入する運びとなりました。

導入効果と実績

このプラットフォームの導入によって多くの業務が効率化され、年間500万円以上の仕入コストが削減されました。具体的には、原価率は40%から35%に改善され、棚卸の精度も向上しました。全ての仕入品の統一化も進み、食材の管理が容易になりました。

また、セントラルキッチンや各店舗との受発注が明確化されたため、人的ミスも激減しました。これにより、従業員のITスキルも向上し、高齢のスタッフでも円滑に業務をこなせる環境が整いました。

さらに、会計業務の効率化にも成功。店舗管理システムとのデータ連携により、月次の原価計算や棚卸計算が迅速になり、納品書と請求書の金額照合の負担が大幅に軽減されたのです。

今後の展望

沖縄テクノクリエイトは、今後も食材の整理と見直しを行うことで原価率のさらなる改善を目指しています。IT化によって業務負担が軽減され、職場環境も改善されました。従業員の満足度を向上させることは、多店舗経営をする上で重要であり、従業員が一丸となって時代の変化に柔軟に対応できる体制を整えていく必要があります。今後も業務改善をIT化を通じて継続していくことが重要だと感じています。