減酒治療をサポートする新アプリ『HAUDY(ハウディ)』の登場
株式会社CureAppが開発した『HAUDY』という新しい減酒治療補助アプリが2025年9月1日に販売されることが決まりました。このアプリはアルコール依存症患者を対象にしたプログラム医療機器であり、医師に処方される形となります。
HAUDYの特長とは?
HAUDYは、スマートフォン向けの「患者アプリ」と医師用の「医師アプリ」の2つの機能に分かれており、患者さんが自分の飲酒習慣を見直しやすいように設計されています。
患者アプリの利用方法
患者さんは毎日アプリを開き、飲酒記録をつけたり、個別に設定された学習プログラムに取り組んだりします。具体的には、朝にアプリを開いて振り返り、夜にはその日の学びを確認することで自己管理が可能になります。この手法により、患者は自らの行動を見つめ直し、飲酒量を減らすことを目指します。
医師アプリの役割
医師は、患者のデータを「医師アプリ」で確認し、必要に応じて助言を行います。このアプリは、患者の心理社会的治療を助けるコンテンツも提供しており、通常の診察時間内では得られない情報を医師が把握できるあリます。これにより、治療の質を向上させ、患者の治療へのアクセスを改善します。
アプリの開発背景
CureAppは、2014年に創業した医療系スタートアップです。これまでに禁煙治療や高血圧治療など、さまざまな分野で治療アプリの承認を受けてきました。今回のHAUDYも、国内初の減酒治療補助アプリとして期待されています。
加えて、CureAppはNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や慢性心不全など、多様な疾患に対応する治療アプリの研究開発を進めています。
今後の展望
HAUDYは、アルコール依存症に対して効果的な工具となりうることが期待されています。スマートフォンの活用を通じて、患者が自らを管理できる新しい治療法として、医療現場での導入が待たれます。また、今後、治療アプリの普及により、医療現場全体の効率化や患者支援の向上が図られるでしょう。
最後に、このアプリに関しての質問は、CureAppのサポート窓口までお問い合わせください。
【問い合わせ先】
医療関係者の方は以下の問い合わせ先をご利用ください。
HAUDYの登場によって、アルコール依存症患者がより良い生活を送る手助けとなることを期待します。