静岡県SDGsビジネスアワード2024で優れた環境ビジネスが表彰されました

静岡県SDGsビジネスアワード2024、受賞結果を発表

静岡県知事賞や優秀賞、奨励賞を含む複数の賞が授与され、環境問題に取り組む8団体の活動が評価されました。2025年3月12日、静岡市のサールナートホールにて行われたこの表彰式では、各団体がその成果を発表し、未来への取り組みが紹介されました。

SDGsビジネスアワードとは

本アワードは、持続可能な開発目標（SDGs）を踏まえて環境課題の解決に向けたビジネスモデルを評価する目的で設立されました。参加団体には3ヶ月間のメンターシップが提供され、各団体の事業構想や実績に基づいて受賞が決定されます。

受賞結果

知事賞

株式会社ソーイ（沼津市）が静岡県知事賞に輝きました。同社は「UP 0 TECH」技術を用いて、食品廃材の再利用を実現し、特にコーヒー残滓の再食品化や化粧品化に成功しています。これにより、循環型経済への貢献が評価されました。

優秀賞

- 株式会社ウミゴー（西伊豆町）は、海釣りの予約アプリ「海釣りGO」を展開し、漁業資源の管理や地域振興を進めていることが評価されました。アプリ利用によって、釣り場が綺麗になり、雇用創出にもつながっています。
- プラリクル掛川モデルは、製品プラスチックの資源循環をテーマに、市民からのリサイクルを促進し、地域全体での持続可能なビジネスモデルを構築しています。
- 中村建設株式会社（浜松市）は、脱炭素を目指す新たなサイクルシステムの開発で優秀賞を受賞。CO2吸収量の多い植物を用いた取り組みが評価されました。

奨励賞

- 株式会社オカラテクノロジズ（静岡市）：おからを利用したアップサイクル事業に取り組み、需要と廃棄削減を目指す活動が認められました。
- 有限会社燦有機研究所（焼津市）：飲料残渣を活用したバイオ炭の製造により、カーボンニュートラルだけでなくカーボンマイナスの新しいビジネスモデルを提案しています。
- 静岡オクシズUU株式会社・フジミ模型株式会社・株式会社チューセイ：ピンポン球のリサイクルプロジェクトを展開し、環境教育への活用が評価されました。
- Marine Sweeper（焼津市）：釣り人が残したルアーを回収し、リメイクする事業で海洋再生に貢献しています。

今後の展望と意気込み

静岡県の環境ビジネスは、これらの取り組みによって地域の循環社会の形成を目指しています。発表を通じて受賞団体同士の交流が促進され、地域資源を活用したビジネスアイデアの発展が期待されます。未来に向けた環境ビジネスの進展が注目される中、今回の受賞は静岡県内外に新たな風を吹き込むことでしょう。これからも安心して暮らせる地域づくりを進めていくことが求められています。