介護の知識と書籍
2019-01-12 15:26:10
介護に必要な知識を今こそ得るべき理由と書籍紹介
介護に必要な知識を今こそ得るべき理由
近年、介護に関する知識の重要性がますます高まっています。特に、親の介護を考えるにあたって、知識があるかどうかで円滑なコミュニケーションができるかが決まります。今回は、帰省から戻った数日後が知識を取り入れる絶好の機会である理由と、推奨する書籍について考えてみたいと思います。
知識量の差がもたらす課題
現在、介護の現実を理解するためには介護保険制度の知識が不可欠です。この制度が導入されてから20年以上が経過しましたが、依然として制度の具体的な内容は広がりを見せていません。例えば、「小多機」という言葉は、小規模多機能型居宅介護の略称ですが、利用する側や関係者以外には馴染みが薄く、知らない人にはまったく分からないことが多いのです。この知識の有無は、介護の必要性についての理解にも影響を与えます。
親とのコミュニケーションの重要性
介護が必要になったとき、親とどのように話し合うかは非常に重要です。しかし、知識が不足した状態で介護の話題を持ち出すと、結局「施設に入れざるを得ない」といった極端な意見になりがちです。予備知識があれば、さまざまな選択肢について具体的な議論ができるようになります。例えば、通所や訪問サービスを利用する選択肢もあるということを前提に話し合うことで、より柔軟な判断が可能となります。
知識を得るタイミング
東京都に住む筆者は、30年間茨城の実家に帰省してきた中で、帰省のタイミングが知識を得るチャンスであることを実感しています。親と介護について話し合う機会を得られなかったことを悔いていますが、帰省後1~2週間は日々の生活の中でそのことについて考える余裕も生まれます。知識がないと漠然とした不安に押しつぶされがちですが、得られる情報によって気持ちにも余裕が出てきます。
おすすめの書籍
私が2018年に出版した『介護はケアマネで9割決まる!』は、特に知識がない方々に向けた内容で、介護保険制度やサービスを理解するために非常に役立つ書籍です。ケアマネージャーの役割や介護保険の基礎知識に加え、実際の介護体験を通じて、介護が単なる義務ではなく感動を伴う営みであることを伝えたいと思っています。
帰省を機に知識を得ることで、親とのコミュニケーションを円滑にし、お互いに安心して介護について向き合うことができるようになります。知識は不安を和らげ、新しい選択肢を見出すための大きな力となります。この機会にぜひ、介護について考え始めませんか?
会社情報
- 会社名
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フラココ舎
- 住所
- 茨城県つくば市二の宮4-5-67
- 電話番号
-
029-856-7482