業務自動化の新時代、電通ベンチャーズがコグニトス社に出資
電通ベンチャーズは、米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置くKognitos, Inc.(コグニトス社)に出資したことを発表しました。本出資は、同社が開発した業務自動化プラットフォームを基盤に、AI技術の進化を加速させるためのものです。コグニトス社は「ニューロシンボリックAI」と呼ばれる新たなアプローチを採用しており、自然言語を用いて自動化プロセスを実現することが可能です。
ニューロシンボリックAIとは?
ニューロシンボリックAIは、記号ベースの論理推論と最先端の機械学習技術を融合させた、これまでにないAIプラットフォームです。この統合により、企業は従来の自動化手法の限界を超え、自ら業務プロセスを効率的に管理できるようになります。専門的な技術を持たないビジネス担当者でも、自然言語を使って業務の自動化を推進できる点が大きな特徴です。
出資の詳細と背景
今回の出資は、コグニトス社がシリーズBラウンドで行ったもので、合計で2,500万米ドル(約36億円)の資金を調達しました。リード投資家にはProsperity7 Venturesが名を連ね、Khosla VenturesやWipro Ventures、Engineering Capital、Alumni Venturesなどとともに、電通ベンチャーズも資金調達に参加しました。このような多様な投資家からの支援を受けて、コグニトス社はさらなる成長を目指しています。
コグニトス社の特許技術
コグニトスが提供する「Process Refinement Engine」は、業務の変化に合わせて自動化内容を常に最新化します。この特許技術は、人間の判断や操作から学習を行い、企業ニーズの進化に柔軟に対応できます。また、ガバナンスや透明性の確保にも寄与し、企業が必要とする基盤を提供します。さらに、ツールの統合や保守コストの削減を実現しつつ、安定した投資対効果をもたらす次世代の自動化ソリューションを目指しています。
CEOのコメント
コグニトス社のCEO、Binny Gill氏は、「従来の自動化手法は柔軟性に乏しく、予測が困難でしたが、私たちの技術はお客様の業務を的確に理解し実行できるAIエージェントを提供します。自然言語を用いた運用により、企業はガバナンスとアカウンタビリティを実現し、常に改善を続けられる透明性の高い業務基盤を構築できます」と述べています。
今後の展望
電通ベンチャーズは、この出資によりコグニトス社の事業拡大を支援し、AIを活用した業務自動化の分野におけるシナジーを創出していくことを目指しています。業務プロセスの自動化は、企業の成長に欠かせない重要な要素となる中、コグニトス社の技術革新は今後大きな注目を集めることでしょう。
企業情報
社名: Kognitos, Inc.
設立: 2020年
所在地: 米国カリフォルニア州サンノゼ市
CEO: Binny Gill
事業内容: ニューロシンボリックAIを用いた業務自動化プラットフォームの提供
公式サイト
名称: 電通ベンチャーズ2号ファンド
ファンド総額: 100億円
設立: 2021年4月
運用期間: 2021年-2031年
公式サイト
このように、電通ベンチャーズとコグニトス社の提携は、業務の自動化を新たな次元へと押し上げるものとして、多くの期待が寄せられています。今後の展開に注目です。