舟越桂版画追悼展 第5回セレクト展のご案内
2024年3月29日に72歳で亡くなった彫刻家・舟越桂の版画追悼展が、11月22日より京都のギャラリー白川で開催されます。この展示は全5回シリーズの総集編であり、特に注目すべきは、ギャラリー白川が所蔵する60点のコレクションから厳選された15点が展示されることです。これにより、舟越の独特な芸術表現をより深く理解することができます。
展示される作品について
最終回となるこの展覧会では、舟越桂が手掛けた版画作品が集結します。その中には、彫刻の森美術館での展示でも驚きと感動を呼んだ大型の版画、「月の出る前」と「不規則な休止符」も含まれています。これらの作品はアメリカの版元、クラウンポイントプレスによって制作され、特徴的な大型サイズが目を引く仕上がりとなっています。
また、スフィンクスシリーズを代表する「砂漠で見る夢」、「戦争を視るスフィンクス」、そしてメゾチント技法により魅惑的に描かれた「青い頭巾」など、様々なスタイルや技法から作り出された作品が一堂に会します。
展示作品一覧
- - 教会とカフェのためにⅠ(1987)
- - ウォーターブルー(1990)
- - 不規則な休止符(1993)
- - 壁の上の言葉(1993)
- - 不思議な話(1993)
- - 生きものの話(1994)
- - 月の出る前(1998)
- - 作られるべき歌(2002)
- - 丘の上のスフィンクス(2005)
- - 砂漠で見る夢(2005)
- - 戦争を視るスフィンクス(2005)
- - 遠い月(2013)
- - オーロラを見るスフィンクス(2013)
- - 青い頭巾(2017)
- - 海への言葉(2017)
展覧会の詳細情報
この展覧会は、11月22日(金)から12月15日(日)まで行われます。開館時間は毎日12:00から18:00までで、月曜と火曜は休廊日ですが、祝日は特別に開館しています。
また、展覧会に関連して、図録『舟越桂版画展図録』が12月中に発売される予定です。この図録にはギャラリー白川の60点のコレクションが詳細に記録されており、興味深い読み物となるでしょう。
舟越桂の経歴について
舟越桂は1951年に盛岡に生まれ、名家に生まれた彼は東京造形大学を経て東京芸術大学大学院で学びました。その後、1988年には第43回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表作家に選出され外部でも高く評価されました。彼の作品は、版画だけでなく、彫刻作品としても広く認識され、そのスタイルは多岐にわたります。
ギャラリー白川について
1983年に創業したギャラリー白川は、現代作家の版画や油彩作品を扱う伝統あるギャラリーです。多くの著名アーティストの作品を日本に紹介し続けており、今回の版画追悼展もその一環です。ギャラリーは京都市の祇園に位置し、アクセスも良好です。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
お問い合わせ
ギャラリー白川
営業時間:12:00ー18:00(月曜火曜は休廊)
電話番号:075-532-2616
メール:
[email protected]
公式ホームページ
所在地:京都市東山区祇園下河原上弁天町430-1
舟越桂の版画を通じて、彼の芸術的な探求を再評価する貴重な機会です。ぜひ足を運び、その世界観に触れてみてはいかがでしょうか。