株式会社クラウドワークスが導入した「JamRoll」
株式会社クラウドワークスは、日本国内で最大級のフリーランスプラットフォームを運営し、600万人以上の登録ワーカーと100万社の登録企業を有しています。その基盤を活かし、IT人材とコンサルティングサービスを展開する同社が、新たに商談支援AI SaaS「JamRoll」を導入しました。今回はこの導入背景や、それによって何が期待されるのかを深掘りしていきます。
JamRollの導入背景と選定理由
JamRollは、商談における議事録だけでなく、その要約を自動的に整理する機能が整っています。営業活動においては記録のみに留まらず、次のアクションに結びつけることが重要です。従来の商談ツールでは、形式的に議事録を取るだけで、運用に課題がありましたが、JamRollはその革新性で注目されています。
クラウドワークスの代表が、あるスタートアップのイベントでJamRollのプレゼンテーションに感銘を受けたことが導入のきっかけでした。また、営業チームが直面していた運用の課題を解決し、さらに営業プロセスを向上させるためにも、JamRollの機能は非常に有効と判断されました。
JamRollの機能とその有用性
JamRollは会話内容を自動的に録音・録画し、音声をテキスト化します。また、営業の際の感情分析や会話の要約も行い、情報の共有を容易にします。これにより、商談をよりスムーズに運営し、営業スキルの向上を促進します。特に営業メンバーにとっては、振り返りやフィードバックをもとにすることで、個々の商談に対するアプローチをブラッシュアップすることが可能となります。
クラウドワークスの営業部長である高村健斗氏は、JamRollの導入を通じて若いメンバーのスキル向上を図り、チーム全体が80%の能力を引き出せることを目指しています。JamRollを普段から使うツールとして定着させ、生成AIを活用することで、価値ある商談や営業組織の構築につなげることが彼のビジョンです。
さらなる展望
JamRollを導入したことで、クラウドワークスは営業活動のデジタル化と効率化を加速させています。営業水準を高めるための「CW Sales Model」に基づく商談活動が、今後どのように展開されるのか、期待が寄せられます。特に、JamRoll Mobileのようなモバイルアプリの提供により、対面商談やオンライン商談のすべてを簡単に記録できる環境が整いつつあります。
今回の導入は、営業の現場におけるAI活用をさらに進展させ、クラウドワークスが目指す「個のためのインフラ」へとつながる重要な第一歩と言えるでしょう。これからの成長が非常に楽しみです。