科学と金融の新しい協力関係
一般社団法人科学と金融による未来創造イニシアティブ(FDSF)は、沖縄県の株式会社エッセンスと新たな事業連携を開始した。この提携により、研究者支援を通じた科学技術の社会実装を加速することが期待されている。
FDSFの役割と目的
FDSFは、2022年に設立され、サステナブルファイナンスを通じて経済的・社会的価値の創出を目指している。彼らは、社会のアップデートに貢献することを使命とし、主に「場づくり」「人づくり」「未来への投資」という三つの事業領域に取り組んでいる。FDSFの年次カンファレンスでは、1,000人以上が参加し、サステナブルファイナンスに関連する研究者への資金援助も行っている。
エッセンスのビジョン
一方、株式会社エッセンスは2021年に設立され、研究知へのアクセスを提供するデジタルプラットフォームを開発している。彼らでは、オリジナル取材記事を配信するWEBメディア「Esse-Sense」を運営し、研究者の挑戦や新たな分野への挑戦を支えるための月額パトロンサービスも提供している。
連携の目的と展望
FDSFとエッセンスは、サステナブルな社会に向けた科学的知見の利用や国内研究者が直面する課題について議論を重ねてきた。特に、両者は金融セクターと科学分野の有望なネットワークを組み合わせ、より効率的で持続可能なインパクトを生み出すことを確認した。これからは、研究成果の社会実装を支援する新たなスキームを共同で構築していく予定だ。
具体的には、以下の三点で連携を進めていく。
1. 連携金融機関や事業会社の拡大を図り、研究補助の規模を増大させる。
2. 未来への投資事業として、研究テーマだけでなく、研究者のポテンシャルへの支援も視野に入れる。
3. 金融と科学の距離を縮めるため、金融分野から研究者への情報提供を積極的に行う。
経済と科学の未来
代表理事の小野塚惠美氏は、今回の提携を通じてFDSFのミッションがさらに加速することに期待を寄せている。また、エッセンスの代表取締役である西村勇哉氏も、民間企業との新たな資金循環構築の重要性を強調している。研究者が活躍しやすい環境を整えることが、持続的な経済発展にとって不可欠であると述べている。
この新たな連携を通じて、科学者と金融の専門家が共に協力し、持続可能な経済を実現するための基盤が築かれていく。そのプロセスは、多くの研究者にとって新たな機会を提供し、社会全体にとっても利益をもたらすことが期待される。
連携の参加を呼びかけ
FDSFでは、この連携に興味を持つ方々からの支援や連携の検討を歓迎している。科学と金融が交わることで、未来の持続可能な社会を共に作り上げるチャンスを逃さないでほしい。
興味のある方は、ぜひ
[email protected]までご連絡ください。