セーフィーがMODEに出資し現場業務を革新
セーフィー株式会社(東京都品川区)が、米国のスタートアップMODE, Inc.に出資した。この提携により、現場データの管理・解析が新たなステージへと進化を遂げることが期待されている。セーフィーは日本のクラウド録画サービス市場でトップシェアを誇り、その活動は遠隔での状況確認や業務の効率化に寄与している。
セーフィーのビジョン
セーフィーは「映像から未来をつくる」というビジョンのもとに、映像データを活用して異常検知や予測分析といったソリューションを提供してきた。特に2040年には日本の働き手が大幅に減少するという予測がある中、現場業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を加速することが急務となっている。
MODEの役割
一方、MODEはソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を開発・提供しており、生成AIと IoT技術を組み合わせることによって、現場のデータをリアルタイムで「見える化」し、さらにそのデータを業務に活用できるようにすることを目指している。これまでにも建設や製造業などの現場において、業務の効率化を実現してきた。
両社の提携がもたらす変革
今回の出資を通じて、セーフィーは自身のクラウドカメラの映像データをMODEのセンサーデータと組み合わせることで、AIによる高度な解析処理を実施。これにより、現場業務を全体的に把握できる新たなソリューションを提供する。
この取り組みにより、幅広い業種の現場業務において、情報の「見える化」がさらに進み、効率化が促進されることが見込まれる。特に、建設現場や工場のように、アクセスが限られる場所でのデータ活用が進むことが期待されている。
上田学CEOのメッセージ
MODEのCEO、上田学氏は「現場の革新をAI-driven IoTで実現する」と語り、セーフィーが掲げるビジョンへの共感を示した。映像技術とIoTが融合することで、業務における生産性が向上し、これからの日本の労働市場における課題に対処できると考えている。
セーフィーの佐渡島社長の視点
セーフィーの代表取締役社長、佐渡島隆平氏は、MODEの事業モデルと技術力に感銘を受け、彼らの現場に対する真摯なアプローチが相まって、両社が共に業界に大きな革新をもたらすことができるという期待を抱いている。
未来への展望
このように、セーフィーとの提携により、MODEは技術だけでなく、現場の課題に真正面から向き合い、現実的な解決策を提供することで、より多くの業種においてデジタル化を推進していく。今後、両社の取り組みが、業務の質を向上させると同時に、現場作業の効率化や革新をもたらすことを期待したい。
おわりに
両社は今後も協業を進めながら、現場のデジタルトランスフォーメーションを強化し、日本のさまざまな業界におけるビジネスの変革に寄与していくことでしょう。今回の出資が、新しい時代の幕開けとなることを願っています。