陸前高田の新たな特産「ワタミオーガニックランドのワイン」誕生
2025年2月4日、岩手県陸前高田市にある「ワタミオーガニックランド」で、関係者を招いた試飲会が開催されました。今回の試飲会では、同パークで栽培された初のワインが披露され、多くの参加者がその味を堪能しました。この特産品は、8,000㎡の敷地で栽培されたぶどうを使用しているのが特徴です。
陸前高田ワタミオーガニックランドの取り組み
「ワタミオーガニックランド」は、2021年に開業以来、陸前高田市の復興のシンボルとして地域の活性化を目指してきました。今回は、ワインづくりに取り組む中での初めての成果となるこのワイン。栽培方法としては、土が少なくても成長可能な根域制限栽培(ポット栽培)を採用しており、太陽光発電の「ソーラーシェアリング」による環境配慮も行っています。
ぶどうの生育環境を整えるため、ソーラーパネルは雨を防ぐ機能も果たし、農業と発電の融合を実現しています。このように、地域密着型の持続可能な農業が根付いているのです。
初のワインの誕生
試飲されたワインは、2022年の9月に収穫されたぶどうを使用し、地元のワイナリーで醸造されました。試飲会では、参加者たちが初めての試みであるこのワインの風味を心ゆくまで楽しみ、受け入れられました。このワインは、約330本が製造され、2023年2月から「0からワインをつくる会」の会員に提供されます。
今後はさらに出荷量を増やし、園内に醸造設備を導入する計画も進めています。「ワタミモデル」を基に、循環型の6次産業モデルを実現し、地元の復興にも貢献する姿勢を崩しません。
農業テーマパークの魅力
「陸前高田ワタミオーガニックランド」は、その広大な敷地面積約23haに、農場、牧場、野外音楽堂、発電施設などを備えたテーマパークです。これからの20年間で、さらに充実したコンテンツを展開していく計画です。特に、農作物の生産から加工、販売までのプロセスを手掛けることで、持続可能な社会の実現を目指しています。
ワタミグループの思い
ワタミグループは来年度の創業40周年を迎えます。これを機に、感謝の気持ちを込めたイベントや特典を展開していく意向を示しています。その中では、地域との連携を強化し、未来を見据えた発展を計画しています。
「ワタミオーガニックランド」の取り組みを通じて、地域の人々と協力し、被災地復興と地域創生を進めるワタミの姿勢は、今後も多くの注目を集めることでしょう。ますます成長する陸前高田の新たな特産ワインに期待が寄せられます。