沖縄県読谷村を拠点とする株式会社SOIKが、アフリカ市場に向けて革新的な産科健診プラットフォーム「S-PAQ」を開発しました。このプロジェクトは、経営革新計画の承認を受け、開発途上国の医療現場での実践を目指しています。
S-PAQの特長
「S-PAQ」は、スマートフォンを活用した産科健診プラットフォームであり、医療従事者が簡単に使用できる特徴が特徴です。特に、開発途上国の診療所に勤務する看護師や助産師にフォーカスを当てており、わずか1時間の研修で操作法を習得できます。
また、電源のない環境でも利用可能なIoT医療機器を接続できる点が大きなアドバンテージです。このように、産前健診に必要な機材を全て一つにまとめた「自己完結型」のパッケージで提供することで、インフラの不足した地域でも高品質な保健サービスを実現しようとしています。
このプラットフォームを利用することで、看護師は国の基準に基づいた健診プロセスをスムーズに完了でき、結果はデータベースに保存・共有されます。このプロセスはコストを抑えつつ、妊婦に対してより良い医療サービスの提供を可能にします。
誕生のバックグラウンド
代表取締役の古田国之氏は、国際協力機構(JICA)に勤務中にコンゴ民主共和国で現地の深刻な社会課題を目の当たりにしました。この経験が彼を刺激し、ビジネスを通じた問題解決を目指すきっかけとなりました。
日本には多くの企業が途上国向けの医療機器を開発しているものの、アフリカでは個別の医療機器よりもパッケージ型のソリューションが求められています。
コンゴでは、妊産婦死亡率は693人に対して1人、新生児死亡率は1,000人に30人であり、日本に比べ数十倍以上の違いがあります。この現実に課題感を持ち、コンゴ民の妊産婦へのサポートを計画しました。
開発を進めたのは、(特非)母と子の医療を世界に届ける会や、人材とITのシームレスなリンクを目指すヘルスアンドテック合同会社と共に、2021年から初めての運用を開始。これまでには30名以上の妊婦への活用実績があるというから、その効果が注目されています。
経営革新計画と今後の展望
「S-PAQ」の経営革新計画は、「AI、IoTを活用したデジタル産前検診パッケージ開発による日本の医療機器のグローバル展開」というテーマで進められています。予定では、5年間にわたって様々なデータを垂れ流し、必要に応じてシステムを改善していきます。
実証事業については、2021年11月から同年12月、第二回は2022年1月から3月にかけてコンゴで実施されており、最大で6つの医療施設での活動が計画されています。また、実証事業パートナーも募集中です。
最終的な目標は、
1. コンゴ国内で政府やODA予算を利用した普及
2. 民間クリニックへの市場展開
3. AIを駆使したデータ分析での医療サービス改善
4. 妊婦向けのアプリや他診療科への展開
これらを実現し、より多くの妊婦にアクセス向上を目指しています。
【株式会社SOIK概要】
- - 会社名: 株式会社SOIK(ソワック)
- - 所在地: 沖縄県読谷村
- - 設立: 2019年9月
- - URL: www.soik.co.jp
- - 事業内容: ヘルスケアサービス事業開発、医療機器販売、コンサルティング・調査など。
今後は日本の技術を用いて、アフリカの医療現場の質を向上させ、地域の人々に安価で質の高い医療サービスを提供することを目指しています。