『君の忘れ方』文庫版
2024-11-05 19:24:51

映画『君の忘れ方』原案本が文庫化、グリーフケアへの新たな理解を促す

新刊『愛する人を亡くした人へ』文庫化のお知らせ



株式会社PHP研究所が2024年11月3日に新たに文庫版『愛する人を亡くした人へ──悲しみに寄り添う15通の手紙』を出版します。著者は日本のグリーフケア研究の第一人者である一条真也氏。価格は税込880円で、目を引くのはその内容です。この本は、愛する人を失った遺族に向け、心の再生を促すためのガイドとなることを目的としています。

グリーフケアの重要性とは


本書は、2007年に出版された単行本の文庫化版で、これまでの17年間にわたり「グリーフケア」という概念が惜しまれつつ広がってきた背景があります。死を受け入れるための手立てや心情を扱ったこの本が、現在どれほど多くの人々に支持されているかを示しています。特に、2025年に公開予定の映画『君の忘れ方』の原案ともなっており、これを機に多くの人がグリーフケアに関心を寄せることが期待されます。

著者の思い


一条氏は、年間数千件の葬儀を取り仕切る冠婚葬祭互助会の経営者として、死によって悲しみに包まれている人々と日々接しています。彼はその中で、愛する人を失うことで生じる心の痛みを少しでも和らげるために、15通の手紙を書きました。これらの手紙は、「死は不幸ではない」というメッセージを核心に据えています。

手紙には、死という現実を受け入れるための視点から様々なテーマが取り上げられています。「別れ」「儀式」「いのち」といった切り口から、それぞれのエピソードを交えつつ、著者の深い洞察と共に生死の真理が語られます。その過程で、ブッダや孔子の言葉、デーケンの「悲嘆のプロセス」に至るまで、先人たちの知恵が反映されています。

町田そのこ氏の解説


本書の文庫化にあたり、作家の町田そのこ氏が解説を寄せています。彼女は、死について考え続ける努力が報われ、自身の哀しみに対する理解を深めたことを述べています。町田氏は本書を通して、多くの人々が心の安らぎを見つけられるよう願いを込めています。

映画『君の忘れ方』について


映画『君の忘れ方』は、2025年1月に公開予定です。主演は坂東龍汰さんと西野七瀬さんが務め、監督と脚本は作道雄氏が担当しています。物語は、恋人を交通事故で失った森下昴の痛みと再生を描いており、母親の洋子も同様に心の傷を抱えている状況から話が始まります。両者がどのように悲しみを乗り越えていくのか、観客に深い感情を伝える作品となることが予想されます。

結論


『愛する人を亡くした人へ』は、愛する人を失った人々に寄り添い、彼らが心の傷を癒す手助けをする一冊です。文庫化を機に、より多くの方がこの本を手に取ることを期待します。また、映画化によってさらなる注目を集めることでしょう。この機会に、自身の悲しみを乗り越えるための知恵を得ることができることを願っています。


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