受動喫煙防止条例の地方導入に関する調査結果
先日、東京都での受動喫煙防止条例の取り組みが全国の喫煙者に与える影響について調査が行われました。この研究では、東京都を除く963名を対象に、「受動喫煙防止条例」の地方での実施が必要かどうか尋ねたところ、意外にも約7割の喫煙者が前向きな回答を寄せました。
調査結果の概要
この調査は、喫煙者、元喫煙者、そして禁煙者の意識を把握することを目的としました。調査内容は4つの項目に分かれており、それぞれの意見が浮き彫りになりました。
調査1:地方の受動喫煙防止条例に対する賛同
最初の調査では、喫煙者から「嫌だが必要だと思う」(37.3%)、「推進するべき」(31.8%)という意見があり、6割以上が条例の導入を支持しています。元喫煙者も同様に、74%が「必要だ」という意見を示しました。この結果からは、地方における条例導入に対する喫煙者の前向きな姿勢が明らかになりました。
調査2:条例の認知度
次に、2018年に成立した受動喫煙防止条例の認知度についての調査が行われました。驚くことに、68%が「知らない」または「聞いたことはあるが詳しくは知らない」と回答しました。この結果は、全国的にはまだ受動喫煙防止の取り組みが広がっていないことを示しています。
調査3:喫煙者の意識変化
受動喫煙防止条例の影響を受けた喫煙者の意識についても調査が行われ、喫煙者の一部は「禁煙しようと考える」(8.2%)、「電子/加熱式タバコにシフトする」(9.7%)という前向きな変化を見せています。また、「世間の禁煙活動の影響」や「気分」による禁煙意識も見受けられ、あわせて26.4%が自らの意識変化を報告しています。
調査4:喫煙者の現状
最後に、現在の喫煙者の現状を分析したところ、35.8%が「思うがやめられない」と答え、46.3%は「思わない」とのこと。さらに禁煙者は74.4%を占め、各種の電子タバコや加熱式タバコが普及していますが、依然として紙タバコを吸っている人が85.8%と多数を占めています。
結論
調査結果から、受動喫煙防止条例は東京都にとどまらず、全国的にも推進が必要であることがわかりました。今後の喫煙者や非喫煙者の意識改革と、地方自治体での取り組みの進展に期待が高まります。引き続き、しっかりとした調査を行い、受動喫煙防止の活動を広めていく必要があると考えます。
調査概要
- - 調査日:2018年7月9日~10日
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査人数:1127名(東京都を除く全国963名)
- - 調査対象:20~60代男女
- - 調査主体:ゼネラルリサーチ
この研究は、ゼネラルリサーチによって実施され、全国の喫煙者の意識変化を詳細に把握することを目的としています。