デジタル聴診器の進化
2019-08-08 17:00:30
聴診器がデジタル化!新しい医療の幕開け「ネクステート」の全貌
聴診器がデジタル化!新しい医療の幕開け
近年、医療技術は進化し続けていますが、聴診器という伝統的な医療機器もまた新たな時代を迎えました。その名も「ネクステート」。2019年にシェアメディカル社から発表されたこのデジタル聴診器は、聴診音をデータ化し、記録・共有する画期的な機能を備えています。これにより、医療現場の聴診がどのように変わるのか、詳しく見ていきましょう。
聴診データ研究会の設立
聴診器のデジタル化とともに設立されたのが「聴診データ研究会」です。この研究会は、聴診所見の電子データ化やその集積、活用方法の研究を目的としています。従来、聴診音を記録する手段は限られていましたが、この研究会を通じて、聴診データが医師の学習や研鑽に役立つことが期待されています。
具体的には、聴診データを通じたマスデータ化やディープラーニングへの応用が進められ、疾患の早期発見が可能になると業界関係者は予測しています。特に、医療のデジタル化が進む中、遠隔医療や各地域の医師会とのを密接に連携し、患者の負担軽減、医療費削減にも寄与すべく活動を展開しています。
聴診データ研究会の研究テーマ
聴診データ研究会は、多岐にわたる研究テーマを設定しています。体の部位や臓器、さらには循環器科や訪問診療科などの縦割りテーマから、聴診データの運用方法に関するICTや機器を使った横断的なテーマまで、幅広く研究し成果を上げていく姿勢が見受けられます。
ネクステートの特徴
「ネクステート」は、聴診器のデジタル化を実現した最前線の機器です。医療現場で使用される聴診器は、実は200年近くも大きな進化を遂げていないという事実があります。そこで、デジタル聴診器の必要性が叫ばれてきました。この「ネクステート」は、そのニーズに応える形で開発されたもので、デジタル化により聴診した音を簡単にデータとして保存することが可能です。
このデータによって、医師は過去の症例を参照しながら、より質の高い聴診技術を身につけることができるようになります。初年度は1万台の販売を目指しているとのことで、期待が高まります。
シェアメディカル社とSUNDRED社の連携
この新しい聴診器の開発・販売を行うのがシェアメディカル社です。同社は聴診データ研究会と連携し、「ネクステート」を用いて生体音データの利活用を進めています。また、医療用メッセージングサービス「メディライン」との組み合わせによって、遠隔診療や在宅診療の現場でも活用される予定です。
さらにSUNDRED社との共同事業を通じて、医療のデジタル化を推進し、エコシステムの拡張にも尽力しています。「100個の新産業を共創する」というビジョンを掲げ、医療業界の未来を見据えた取り組みを進めています。
まとめ
「ネクステート」と聴診データ研究会の設立により、医療の現場はこれまでにない進化を遂げることが期待されています。聴診データのデジタル化とそれによる利活用は、医師の技術向上を促し、疾患の早期発見やコスト削減にも寄与するでしょう。新しい時代の医療が、私たちの健康を支える大きな力となることを心から期待しています。
会社情報
- 会社名
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SUNDRED 株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
- 電話番号
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